11月10日の「松本城の日」に合わせて、国宝松本城をPRするイベント「国宝松本城Week(ウイーク)」が3日、始まった。
開催は3回目。今年は、国宝旧開智学校校舎が耐震・防火工事を終えて9日に再開館することに合わせたコラボ企画をはじめ、多彩なイベントを展開する。
本丸庭園の南側にはテントを設け、旧開智学校の歴史や構造を紹介するパネル展示のほか、天守の漆塗り替え工事を記録した動画の放映も行う。堀沿いには、松本城公式インスタグラムを模した大型パネルを設置する。
今年の特別御城印は、松本城と旧開智学校それぞれの絵柄で5000枚を用意。2枚を組み合わせると、絵が完成するようなデザインにした。松本城のものは本丸庭園内の松本城管理事務所、旧開智学校のものは市立博物館と旧開智学校校舎売店(9日から)で販売する。価格は1枚1,000円。
「松本城の日」は2021年12月、「国宝松本城を世界遺産に」推進実行委員会が制定。公募により、1873(明治6)年、天守保存のために開催された「第1回松本博覧会」の初日である11月10日に決めた。10日には、松本城公園の旧博物館前で10時から記念品の無料配布を行う。市文化観光部松本城管理課の小林みかさんは「毎年、話題になっていることや周辺施設と連携しながら企画している。今年は旧開智学校校舎が再オープンするので、2つの国宝をより多くの方に楽しんでほしい」と呼びかける。
今月10日まで。