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松本のジュエリー店が山モチーフのオリジナルリング 「五座の山」彫り込む

「五座の山の指輪」(写真提供=MASAKI AMSEI)

「五座の山の指輪」(写真提供=MASAKI AMSEI)

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 ジュエリー店「MASAKI AMSEI(マサキアムセイ)」(松本市中央2、TEL 0263-50-9877)が9月24日、山の稜線を彫ったオリジナルリングの販売を始めた。

縁を稜線の形に切り出した「北アルプスのリング」

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 「五座の山の指輪」(1万8,000円)は、白馬三山、常念山脈、穂高岳~槍ヶ岳、乗鞍岳、八ヶ岳の5種類を用意。「北アルプスのリング」(3万5,000円)は常念岳を中央に据え、縁を稜線の形に切り出した。いずれも素材はシルバーで、サイズは11~15号。プラチナなど別素材にも対応する。店主でジュエリー作家の田島真樹さんは「壮大な山々の姿を、身に付けて楽しんでもらえれば」と話す。売り上げの一部は山の環境保全活動に寄付する。

 山を彫るようになったきっかけは、10年以上前に山好きの夫婦から受けた結婚指輪のオーダー。写真を基にコミュニケーションを重ねながら、2つの指輪を重ねると1つの風景になるように制作した。その後、口コミやSNSで広まり、オーダーが徐々に増加。「結婚指輪なので幅が細く、彫るのは難しいが、お客さまそれぞれに気に入った角度や稜線がある。山への思いを聞きながら希望に応じていくのは大きなやりがい」と田島さん。オーダーサンプルとして店頭に置いていたところ、外国人観光客からの要望も寄せられるようになり、「より気軽に手に取ってもらえるように」と商品化した。

 田島さんは2008(平成20)年、出身地である塩尻市で開業。2011(平成23)年に松本・大手に店舗を構え、2019年8月に現在の場所に移転した。

 昨年、雷鳥写真家・高橋広平さんとコラボして、北アルプスを飛ぶ雷鳥をデザインした「雷鳥ペンダント」を制作し、売り上げの一部を雷鳥の保護活動に寄付した。「幼い頃から里山で遊んでいたので、山はずっと身近な存在。自分たちでもこういう活動に携わることができてうれしかった」と田島さん。活動を通じて、環境省の担当者や山岳ガイドとも交流が生まれ、「山への恩返し」をより意識するようになったという。現在、雷鳥デザインのステッカーも制作中。スタッフの座間美幸さんは「今後、山や山の動植物をデザインしたアイテムを増やしていければ」と話す。

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