中町通りに蔵を生かした和のカフェギャラリー-夜は「鶏鍋」をいろり火で

中庭につながる通路はギャラリーとして作品を展示・販売。奥にも蔵があり、座敷席になっている。

中庭につながる通路はギャラリーとして作品を展示・販売。奥にも蔵があり、座敷席になっている。

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 松本市の中町通り・はかり資料館2軒隣に4月10日、炭火料理店「時しらず」(松本市中央3、TEL 0263-36-7559)がオープンした。

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 1893(明治26)年に造られた蔵をリニューアルした店内は、「アトリエm4」(松本市入山辺)でオーダーしたいすや、縁側の席など「和と新しさ」を感じさせる落ち着いた雰囲気でまとめた。2階と、中庭を挟んだ奥の離れに座敷各1室と、縁側、カウンター合わせて25席を用意する。

 オーナーの山田憲作さんは「古民家や蔵など、古くからある建物を使って店を出したいと思っていた」と話す。以前はカタクラモール(中央4)の2階でイタリア料理店「クランツ」を営業していたが、タイミングよく現店舗に空きが出たために開店を決めた。設計からのれんなど細部まで、山田さんが友人などと一緒に作り上げたという。

 店内ではギャラリーとして食器などの雑貨や家具の展示・販売も行う。「自分たちが使っているものを、実際に触って、いいと思ってもらえたら」と山田さん。「食事だけではなく、ライフスタイルも提供したい」という思いを込めて、店のことを「ライフスタイルショップ」と呼ぶ。

 メニューは和食が中心。お昼は日替わりのランチセット(1,500円)、カフェタイムは「オリジナルジェラート」(コーヒーまたはほうじ茶、各500円)、「焼きイモとほうじ茶のセット」(紅あずま・干イモ=各700円、安納イモ=1,050円)などを提供。夜は地元の旬のものを使った一品料理を日替わりで用意。いろりの炭火を使う「鶏鍋」(1人前2,300円、コースは3,800円~)には、毎朝京都から取り寄せる鶏肉を使っている。

 店名には「時代が変わっても受け継がれていく、時を経て良くなるもの」「時を忘れてゆっくりできる空間」という2つの意味を込めた。「日常を離れてゆっくりしてもらえたら。店で過ごす時間そのものを持ち帰って、日常も少し豊かにしてもらえたらうれしい」(山田さん)

 営業時間は、「トキシラズ」カフェ=11時~17時30分、ショップ=11時~19時。夜の部「時しらず」=17時30分~21時(ラストオーダー)。水曜定休。

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