松本市内の「大手門井戸」(松本市大手3)などで7月19日、「平成の名水百選」認定記念イベントが行われた。
環境省が6月に発表した「平成の名水百選」に松本市内のわき水や井戸からなる「まつもと城下町湧水群」が選ばれたことから、「まつもと城下町湧水巡り・打ち水大作戦」(主催=松本市・新まつもと物語プロジェクトほか)として井戸での打ち水、湧水巡りツアーなどが催された。
イベントは16時から「打ち水大作戦2008」が開始。大名町通りに4月に新しく設けられた「大手門井戸」と「源智の井戸」(中央3)で、夏の日差しに熱せられたコンクリートの上に井戸水がひしゃくで勢いよくまかれた。
打ち水の後には、大手門井戸をスタート地点として、市内の井戸から松本城の堀を流れて女鳥羽川に至る水路や街角に点在する井戸を、ガイドの説明を聞きながら散策する「湧水巡りツアー」が行われた。ツアー終点の裏町「はしご横丁」(大手4)には、巡った井戸でくんだ水で水割りを提供する「一夜限りの幻のバー」が登場。参加者は井戸水の味比べを楽しんだ。市内から参加した伊藤愛子さんは「湧水群をまわってみて、あらためて松本の良さを感じられた」という。久野恵美子さんは「有名な井戸は知っていたが、こんなに多くあるとは思わなかった。すぐそばにある井戸でも水の味が違うところなどが楽しかった」と話していた。
このほか市街地にある5カ所の井戸を巡るスタンプラリーも行われ、2カ所以上回った人には、参加賞として先着500人に名水百選イラスト入りタンブラーが進呈された。
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