松本・中町に4月11日、ビストロ料理&ワイン店「TROIS(トロワ)」(松本市中央2、TEL 0263-41-0385)がオープンした。
店舗面積は約20坪。テーブル・カウンター合わせて13席と、立ち飲みスペースを設ける。フランスの「町食堂」をイメージしたという店内。店主の小山洋一さんが1カ月かけて、タイルを貼ったり、カウンターを直したりして、和風居酒屋だった物件をできる限り自身で改装した。
ワインはフランス産のナチュラルワインを中心に60種類ほど用意する。グラスワイン(赤、白)=600円~900円、ボトルワイン=3,600円~。「ブドウ自体が持っている酵母を使うなど、昔からの造り方をしているもの。それぞれしっかり個性を持っているので、今まで飲んだことがないようなものにも出合えると思う」と小山さん。ほかに、「フレンチオーガニックシードル」(600円)や、ビール、シェリー、カクテルなども。「ワインも含め、料理に合うお酒、自分好みのものをそろえた(笑)」
メニューは、フレンチをベースにしたビストロ料理。「フレンチというと敷居が高いイメージだが、フランスで日常的に食べているような、気軽なもの」と小山さん。野菜の総菜を中心にした「オードブル盛り合わせ」(1人前=1,200円)をはじめ、「豆とオリーブのポテトサラダ」(500円)、「自家製ハム」(700円)、「トロワのパテ フランス田舎町風」(800円)、「ホロホロ鳥のソテー」(1,300円)などを提供する。「モツ煮焼き」(1,000円)は、豆と5種類のモツを煮込んだもの。「モツならではの臭みも少し残しながら仕上げている。うちの名物にしていきたい」。全て手作りで、パンも自家製にこだわる。
「ずっと自分の店を持ちたいと思っていたが、スタイルが定まらなかった」という小山さん。フランスを旅して、さまざまな店を訪ねるうちに、日常的に食事とワインを楽しむことに引かれたという。その後、松本駅近くの「オー・クリヨー・ド・ヴァン」に4年ほど勤務して経験を積み、開業にこぎ着けた。
オープンして1カ月。カウンターでくつろいだり、隣同士で会話が生まれたりと、「居心地がいいと言ってもらえてうれしい」と話す。「しっかり食べて、たくさん飲んでもらえる店にしたい。気軽にくつろげる空間にしていければ」とも。
営業時間は17時~23時。火曜定休。