世界最高峰のアウトドア・ドキュメンタリー映画祭「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル2015」が9月5日、乗鞍高原で開幕した。主催はパタゴニア(日本支社=神奈川県鎌倉市)。
今年で40年目を迎えた同映画祭は、「山岳」「冒険」「大自然」「人間」「環境」などをテーマに、カナダのバンフで毎年11月に開催されている。その中から優秀作品を中心に構成したワールドツアーは、世界40カ国を巡回。日本では東京、大阪、名古屋、福岡、仙台など全国12カ所、県内では乗鞍高原と松本市、白馬村で行われる。
ツアー初日となる9月5日、乗鞍高原で行われた上映は野外に会場を特設。過去2年は雨天のため室内開催が続いていた同会場。「野外、しかも星空の下での開催となると4年ぶり」という上映前の声に、会場からは拍手が起こった。タワークライミングをしながらアメリカを南下するシダーとアレックスの過酷で楽しい旅を追った「Sufferfest 2 Desert Alpine」や、一時的なダムの開放でコロラド川に水が戻る様子を調査する「Delta Dawn」など、多彩なジャンルの9本を上映。ひんやりとした空気の中、約600人がアウトドアスタイルで作品を楽しんだ。
乗鞍高原では2008年から毎年開催。「初日、しかも野外で楽しめるということもあって、遠方から駆け付けるファンもいる」と同社マーケティング部の青柳健作さん。この後、初開催となる白馬では野外会場で特別プログラムを、松本では通常のプログラムA・Bでの上映を予定する。「各会場で異なる作品を楽しむことができる。世界最高峰、見応えのある作品がそろっているので、ぜひ足を運んでもらえれば」
白馬は9月26日19時~、会場は白馬五竜スキー場。チケットは、前売り=1,500円、当日=1,800円。松本は11月1日、会場はまつもと市民芸術館。プログラムA=13時~、プログラムB=17時~。共通プログラムチケット・前売り=2,500円、当日=3,000円、各プログラムシングルチケット・前売り=1,500円、当日=1,800円。