松本・あがたの森公園(松本市県3)で5月24日・25日、「クラフトフェアmatsumoto2008」が開催され、会場は多くの人でにぎわった。
NPO法人松本クラフト推進会が主催する同イベントは今年で24回目。会場ではガラス・皮革・陶磁・木工・染織・金属・その他(石・楽器・紙・ろうそくなど)などのさまざまな分野のクラフト作家約260組が出展、作品の展示・販売を行った。
園内には所狭しとテントが張られ、食器や帽子、かばん、アクセサリーといった小型のものから、いすやテーブルなど大型の家具まで、作家が思いを込めて製作した作品が並んだ。鍛冶(かじ)の実演や、子ども向けの木に色を付けていく「木のぬりえ」、鋳物のキーホルダーなどのワークショップも。2日間の天気予報が雨だったことも影響してか、11時開始予定だった24日の10時過ぎには多くの来場者が詰めかけた。
磁器の展示・販売を行う福島県のスエトシヒロさんは今回が3回目の参加。「お客さんと話をしていて気持ちのいいフェア。手間をかけて作っているということをわかってもらえているのだと思う」と話す。足を止め、作品に見入る人に「どうぞ、手にとってご覧ください」と気軽に声をかけるスエさん。作り方や手入れの方法など、来場者との会話が弾んでいた。
「1週間前から天気がずっと心配で…」と話すのは実行委員長の花塚光弘さん。土曜の夕方に1時間ほど雨に降られたものの、「思っていたほど降らなかったのでよかった」とほっとした様子。「昨年よりも来場者が増えたように思う。スタッフもボランティアの人も本当によく動いてくれたおかげで、無事に開催できた」と振り返る。
秋には作品制作の実演とワークショップを中心とした「クラフトピクニック」の開催を予定している。「駐車場など課題もいくつかあるが、秋のクラフトピクニックや来年のフェアに生かしていきたい」と花塚さん。
会場内の様子(関連画像)鍛冶の実演(関連画像)NPO法人松本クラフト推進協会クラフトフェアまつもと2008特集【前編】「発信する街」に根付いた心地よい空間クラフトフェアまつもと2008特集【後編】手にすることで生まれる「思い」を語れる場所