コンテンポラリーダンス界の世界的ダンサー、勅使川原三郎さんが昨年オーディションで選ばれた10代の若者13人と創作したダンス作品「空気のダンス」が4月20日、まつもと市民芸術館・実験劇場(松本市深志3、TEL 0263-33-3800)で上演される。
プロジェクトがスタートしたのは東京、富山、松本でオーディションが行われた昨年8月。松本では鰐川枝里さん、高木花文さん、加見理一さんの3人が選ばれた。メンバーは中学生・高校生が中心で、10月から毎週土曜日に基礎練習を行ってきた。「ダンスは『踊る形』ではなく、自身の内面にうごめく要求や衝撃が、ダンスとは気づかないままに身体を通してくる表現」という勅使河原さんの考えから、練習はまず「約束事を作らない」ところから始まったという。4カ月間、基礎メソッドをしっかり学んだ後、今年3月からは春休みを利用し東京の新国立劇場のスタジオで集中して練習を行った。
振り付けは「教える」のではなく、勅使川原さんがメンバーの動きを見ていいと思ったものを集めていき、一緒に作り上げていった。オーディションからメンバーを見てきた同館の田中美樹さんは「出会ったころに比べて、顔つきも骨格も変わったことがハッキリと目に見えてわかる」とメンバーの成長ぶりに感心するとともに、公演に大きな期待を寄せる。
公演時間は、13時30分開場、14時開演。チケットは、一般=3,000円、高校生以下=1,000円(要学生証提示、枚数限定)。
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