松本・大手に昨年12月25日、チーズバー「ラ・メゾン・ド・ジョー」(松本市大手3、TEL 0263-32-1855)がオープンした。
同店のコンセプトは「エンジョイ!チーズ」で、チーズそのものをメーンに提供する。落ち着いた雰囲気の店内は、テーブルとカウンター合わせて16席を用意。「お客さまには自由にチーズを楽しんでほしい。細かい知識より『おいしい』ことが大事」と店主の上條晃さん。
チーズはその日によって15種類ほどを用意する。ワゴンから好きなチーズを選べる「プラトー・ド・フロマージュ」(1カット500円~)や「チーズフォンデュ」(1人前1,500円、注文は2人前から)のほか、スモークして表面はカリッ、中はトロッとした「焼きスカモルツァチーズ」(900円)も。「Oyachiee(おやちー)」(1,000円)は「信州おやきの祭典2011」で行われた「信州新おやき王レシピコンテスト」で2位になったチーズのおやき。「コンテストからさらに改良を加え、日々、味が進化している」(上條さん)。ほかに、「ピクルス」(500円)や「イベリコ ベリョータ チョリソー」(800円)なども。
アルコールはフランスのワインを中心に、ビール、ウイスキーなども提供。グラスワイン(800円~)は日替わりで、赤白各4種類ほどを用意する。
上條さんは、地元の松本や、名古屋、東京でホテルや飲食業に従事。東京・代官山のフランス料理店では、チーズの管理や仕入れを10年ほど担当してきた。「修業をした店はフランス人のスタッフばかりで、メーンの後に出すチーズにも力を入れていた」と上條さん。チーズは種類が多く、保存の状態や寝かせ具合で味や香りに違いが出る。「いかに最上の状態にするかが面白い。経験や知識、そして情熱が必要な仕事。フランス人をうならせるようなチーズを出したいと懸命にやっていた」。開業を決意したのは5年ほど前。「チーズで勝負しよう」と経験を積みながら、準備を進めてきた。
「『いい才能』を持ったチーズと出会うとうれしい。どうやって育てようかと楽しみになる」と上條さん。「これまでの経験を全て生かして、ここから『ジョースタイル』を発信していきたい」と意気込む。
営業時間は17時~翌2時。日曜定休。