商店の店主やスタッフが講師となり、専門的な知識や技術を無料で紹介する少人数制の講座「得する街のゼミナール」が2月1日にスタートする。
美容、健康、食、ものづくり、知識や知恵を学ぶなど、5つの分野で61講座を開講。市内の商店など53店舗が参加する。各講座は1~2時間程度、参加人数は3~5人が中心で、最大でも10人という少人数制。美容室による「失敗しない前髪セルフカット」や、はんこ店による「誰も教えてくれないハンコの押し方」、スーツ店による「アイロンがけ講座」、すし職人体験やそば打ち体験など多彩な講座がそろう。
「まちゼミ」は愛知県岡崎市で2003年に始まり、商店街などの活性化策として全国に広がっている。塩尻市では昨年11月に開催、松本では初の取り組みとなる。「店のこだわりや、知識や技術のある店主が地域の商店の魅力の一つだが、なじみのない店はなかなか入りづらいという声もある。店に足を運ぶきっかけになれば」と、主催する市商工会議所・経営支援グループの羽田野賢二さん。昨年3月に岡崎市で開催された「全国まちゼミサミット」に参加し、その後、検討を重ねてきた。講師となる店主やスタッフに向けたセミナーも数回開き、理解を深めてきたという。
各講座は、26日から受講受け付けを開始。人気の講座は既に定員に達したものもあるという。「受講者にとっては新しい店の開拓、店にとってはファンが増え、将来的には街全体の活性化につながる『三方よし』の関係。継続していき、地域に根付かせていきたい」と羽田野さんは話す。
申し込みは電話で各店まで。定員に達し次第締め切り。受講料は無料だが、別途材料費がかかる場合がある。詳細はウェブサイトで確認できる。