まつもと市民芸術館(松本市深志3、TEL 0263-33-3800)で、同館を拠点に活動する演劇集団「TCアルプ」の公演「ネコの星」が2月7日~10日、行われる。
昨年3月に上演し、好評を得た同作品。3匹のネコとネズミたちとの抗争、地上で生きている動物たちの姿や夜空に輝く「ちび星」の物語を語って聞かせる雪フクロウなど、いくつものエピソードが交錯しながら物語が進む。再演にあたり、出張公演にも対応できるようにと舞台美術を一新し、同集団以外に、稲葉良子さん、片岡正二郎さん、串田和美さんをキャストに加えた。
同公演に向けて、メンバーは「自分たちも積極的にPRしよう」と企画。昨年12月ごろからポスターを手に自ら店舗やギャラリーを回り始めた。フェイスブックにその様子を写真と共に掲載。店のスタッフがポスターを手にしている姿など50件近くを紹介している。「自分たちの宣伝だけではなく、お店のことも紹介して、お互い知ってもらうきっかけになればと思った」とメンバーの丸山港都さん。
大きくネコが描かれているポスターには、ネズミのステッカーを貼れるような工夫も。「単にポスターを貼るだけでは…という声があったので、何かできないか制作スタッフで考えた。参加する面白さと、変化していく面白さを楽しんでもらえれば」と同館広報の今井浩一さんは話す。
1月23日は、PRも兼ねたメンバーによるライブがアイリッシュパブ「OLD ROCK」(中央2)で行われた。13日のあめ市に続いて2回目となるライブ。劇中で演奏する曲や、歌手・女優の玉井夕海さんをゲストに迎えてのセッションなどを含めた6曲を披露した。来店客は手渡されたチラシを見ながら耳を傾け、演奏に拍手を送っていた。
「松本で活動しているので、もっと街とのつながりを深めていきたい」と丸山さん。「先輩の役者の方々との共演や、演奏シーンも増えるなど、初演よりかなりパワーアップしたものをお見せできると思う。一度見た人も、初めてという人もぜひ楽しみにしてほしい」と話す。
上演は、7日・8日=19時~、9日=14時~、19時~、10日=14時~。チケットは、一般=3,000円、高校生以下=1,000円。同館チケットカウンターかチケットセンター(TEL 0263-33-2200)、同館のウェブサイトで購入できる。