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松本でシンポジウム「暮らしつなげるプロジェクト」-空き家活用を考える

「暮らしつなげるプロジェクト」DM

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 松本の中心市街地にある空き家の活用などを通じ、まちづくりを考えるシンポジウム「城のまち 暮らしつなげるプロジェクト」が11月11日、ピカデリーホール(松本市大手4)で行われる。

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 主催は県建築士会松筑支部。当日はパネルディスカッションや、同支部が行った空き家調査の結果報告、活用事例の展示などを予定。パネルディスカッションには暮らしを楽しむ町の使い方を提案・実践する「人場研(まんばけん)」共同主宰の一ノ瀬彩さん、長野市で空き家活用を進める不動産会社「MY ROOM」の倉石智典さん、市都市計画課長の上條一正さん、同支部社会貢献委員会委員長の轟真也さん、コーディネーターに信州大学経済学部の武者忠彦准教授を迎える。

 同支部では、2010年に市から依頼を受けて、中心市街地の築40~50年以上で景観に貢献していると思える歴史的な建物を調査。後日、その中から現在、空き家となっているものをもう一度ピックアップした。「中にははっきり空き家なのか分からないものもあるが、数百軒のうち70軒ほどが上がった」と轟(とどろき)さん。「このまま放置すると、そこは街の『隙間』になる。今動き出さないと10~20年後には恐らく、無くなってしまう」と話す。近い将来の街並みに危機感を持ち、空き家活用について考えるきっかけになればと同シンポジウムを企画した。

 「調査を進める中で、空き家を『使いたい』という人は多いが、『貸したい』という人は少ない。持ち主が空き家の良さや可能性を認識していない」と轟さん。後継ぎや世代交代などの問題もあり、空き家を持て余している人も多いという。「使い道が見いだせず困っている持ち主と、活用したいという人をマッチングできれば。使いたい人はもちろん、『どうしよう』と思っている人はぜひ」と参加を呼び掛ける。

 開場13時、開始14時。入場無料。

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