松本市美術館(松本市中央4)で8月9日、夏休み親子ワークショップ「みずたまキャンドルをつくろう」が行われた。主催はクラフトのまち・まつもと実行委員会。
講師は梓川でキャンドル制作を行っている「handmade candle lifart…(リファート)」の西牧隆行さん。親子合わせて16人が参加し、火をともすと水玉が浮かび上がるキャンドルを作った。
最初に西牧さんが工程を説明しながら実演すると、子どもたちは興味津々。まずは、紙コップにコットンの芯を通して固定し、液体のパラフィンワックスを流し込む。コップごと水につけてしばらく待ち、表面が少し固まって白くなってきたら、固まっていない液体は戻し、下準備が完了した。
次は水玉模様になる部分の作成。水玉は、板状のマイクロワックスをさまざまなサイズの丸型で抜いて作る。参加者は自分の好みの色の板を選んでいろいろな大きさの丸を作り、表面に張り付けていく。張り付けてから、粒状のパラフィンワックスをコップの中に入れ、さらに液状のパラフィンワックスを流し込んで、固まるまで待つ。
固まるまでの間、同館の中庭で子どもたち同士が仲良く遊ぶ姿も。「1時間、集中して頑張ったので、走り回れる場所があってちょうどよかった(笑)」と西牧さん。30分ほどして、コップの縁にはさみを入れて、クルリとむくと、うっすらとカラフルな水玉を忍ばせたキャンドルが完成した。「自分で作ったので、もったいなくて使えないかも…という人もいるかもしれないが(笑)、ぜひ使ってさらに楽しんでほしい」と西牧さん。
参加者は、自分で作ったキャンドルを手に、ほかのキャンドルと見比べたり、並べてみたりしながら、火をともしたときを楽しみして持ち帰った。
クラフトを通じて松本の街づくりを進めることを目的とする同委員会。同ワークショップは昨年度からスタートし、今回は本年度初となる。今後もワークショップを開催していく予定。詳細はクラフト情報サイト「まつもとクラフトナビ」で確認できる。