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安曇野で画家2人が「花鳥風月」テーマの作品展-巨大な合作も

巨大な合作作品「太陽」

巨大な合作作品「太陽」

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 安曇野市のギャラリーカフェ「アートカフェ 清雅(せいが)」(安曇野市豊科、TEL 0263-72-3982)で現在、つまようじ画家・古田和之さんと挿画家・田之上尚子さんの二人展「花鳥風月」が開催されている。

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 田之上さんはメルヘン調の空想の世界をペンや絵の具で描く作風。松本市在住の古田さんは、筆の代わりにつまようじを使い、クレヨンで彩色した上からつまようじで付けた引っかき傷で線を描いたり、点画で表現したりする。同展は、お互いがイメージして描いた「花」「鳥」「風」「月」をメーンに、合作や、今までに描きためた作品19点を展示。互いの作品を比較して見られるように、展示方法にも工夫を施す。

 今回のために制作したという合作の「太陽」は、縦約1.5メートル、横約5メートルの大作。「会場を見て大きな作品を飾れるスペースがあったので、作ることにした」(古田さん)。田之上さんが愛知県在住のため、ある程度まで二人で描いた後、古田さんが描いて田之上さんに送り、田之上さんが描き加えてまた古田さんに送るという作業を繰り返し、最後は二人で完成させたという。「2カ月くらいかかった。古田さんから送られて来たものを見るたびに衝撃を受け、『負けてはいられない』と描き加えた」(田之上さん)

 8月11日には、二人が制作について語る「絵のおはなし」と、古田さんによる「つまようじひっかき画」のワークショップも企画。同店オーナーの岡村節子さんが田之上さんに「どうやって絵を描いているのか話してほしい」と依頼したことがきっかけ。「作品に囲まれた中で行うので、ただ話してもらうより伝わってくるもの、感じるものが違うと思う。夏休みなのでぜひ親子で楽しく体験してもらいたい」と岡村さんはほほ笑む。

 「二人の個性に触れて、何か感じてもらえたらうれしい。ワークショップもぜひ気軽に参加してほしい」と古田さん。田之上さんは「初めて大きな作品を作り、戸惑いもあったが、古田さんに助言してもらって自由に楽しく作ることができた。また二人展を開催したい」と話す。

 営業時間は11時~17時(最終日は16時まで)。水曜定休。8月12日まで。11日の「絵のおはなし」は13時~と15時~(各20分、参加費無料)、「つまようじひっかき画」は13時20分~14時30分と15時20分~16時30分(参加費=500円、随時受け付け)。

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