クラフトを活用した街づくりを進める「クラフトのまち・まつもと実行委員会」が3月8日、松本市内のクラフト情報を配信するウェブサイト「まつもとクラフトナビ」を開設した。
同サイトは、「クラフト」「工芸」「民芸」などをキーワードに情報を掲載。クラフト作品を扱う市内のギャラリーやショップ、クラフトにまつわる施設、実際に作品を見たり使ったりして楽しめるカフェ・飲食店の情報を紹介する。ギャラリーなどで行われる企画展や、ワークショップなどのイベント情報も随時提供。各情報は「カレンダー」「マップ」など、さまざまなかたちで表示する。
メーンターゲットとなる20~40代の女性を意識し、女の子と猫をキャラクターに使用。トップページは「まち歩き」をイメージしたデザインで、画面上を行ったり来たりしながら興味のある情報にアクセスできるように工夫した。「情報を単に一覧で見せるのではなく、歩き回るような動きを出したいと思った」と同実行委員長の山口敦子さん。「トップページでは松本を感じるさまざまなアイテムをちりばめているので、細かいところまで楽しんでもらえれば」
同委員会は松本経済新聞を運営するウェブ制作会社タナカラ(松本市中央3)が中心となり、NPO法人松本クラフト推進協会、市内のギャラリーやカフェが参加。「日々の暮らしにクラフトを-クラフトがそばにある街づくり」をコンセプトに活動している。今年度は県の元気づくり支援金を受け、「作って使おうワークショップ」の開催や同サイトの開設を行った。今後、同サイトをベースにした「まち歩きマップ」と携帯用サイトのリリースや、3月27日にはフラワーデコレーター・柿澤美香さんによるワークショップ「春待ちコサージュ作り」を予定している。
「これまで点在していた情報を集約したので、分かりやすく楽しめるようになったと思う。観光客はもちろん、松本に住んでいる人にとっても『まち歩き』の参考になれば」と山口さん。「クラフトは松本に根付いているものだと思う。それに気付くきっかけになれば」とも。