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「クラフトフェアまつもと」の歴史を知る-「工芸のまち 松本」連続講座で

「クラフトフェアまつもとのはじまりと四半世紀」講座の様子

「クラフトフェアまつもとのはじまりと四半世紀」講座の様子

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 松本の工芸を考える連続講座「工芸のまち松本」の第2回「クラフトフェアまつもとのはじまりと四半世紀」が1月23日、松本市中央公民館・Mウイング(松本市中央1)で行われた。

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 松本の工芸の歴史を学び、これからの可能性を探る同講座。4回連続で、初回は昨年12月に「工芸のまちを歩く」を開催。15人が参加し、中町の飲食店やギャラリーなどを巡って身近にある工芸に触れた。

 今回は、毎年5月に行われている「クラフトフェアまつもと」の歴史や立ち上げの背景などを対話形式で聞きながら学んだ。講師はNPO法人松本クラフト推進協会代表理事で石作家の伊藤博敏さん、同理事で美麻の木工作家・小田時男さん、中町でギャラリー「GRAIN NOTE(グレインノート)」を営む木工作家・指田哲生さん。

 クラフトフェアは1985(昭和60)年にスタート。「芝生の上でござを敷いて…というイメージがあったせいか、会場(あがたの森公園)は自然な流れで決まった。前例がなかったこともあり、市から許可が出るまでが大変だった」と当時の状況を振り返る。「フェアが始まった年に長男が生まれたこともあり、子どもたちに自分たちの『ものづくり』を見せたいという気持ちがあった。その思いは今もベースになっていると思う」と小田さん。

 最初は45組65人の参加だったが応募者は年々増加し選考せざるを得ない状況に。「洗練されてきた感じがある反面、どのように作っているか見えにくくなったと思う。交流する場面も減ってしまった」と指田さん。参加者からは「実演が減って販売だけの場になってきた感じがする」「(毎年10月に開催している)クラフトピクニックが実演の場を担っているが、フェアでももっと見たい」などとの意見が寄せられた。

 「フェアから、『工芸の五月』など動きが広がってきている。次の段階に発展する時期なのかもしれない」と指田さん。「最初のときの気持ちよさがあって続いているイベント。作家の伝えたい思いを伝える場であり続けたい」と伊藤さんは話す。

 今後、松本に関係の深い県外の作家を迎えて行う「県外の作り手から見た松本の魅力」(2月24日)、工芸に関連した動きを踏まえて今後について考える「工芸のまち 松本の可能性」(3月26日)を予定。いずれも参加無料。詳しくは同館(TEL 0263-32-1132)まで。

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