松本・中町通りのちきりや工芸店隣に10月11日、ギャラリー「coto.coto(コトコト)」(松本市中央3、TEL 0263-34-4111)がオープンした。
店舗面積は約10坪。作品が映える白色でシンプルにまとめた店内には、若手作家の作品を中心にディスプレーする。「作風が固まっている人よりも、これから変化していく可能性を感じるような若手作家の作品に引かれる」とオーナーの佐藤和宏さん。「オープンまで時間がなかったので、今はまだ少ないが…。器に限らず、これからもっと扱う作品の幅を広げたい」と話す。
現在は、夫婦で制作活動している奈良の作家の陶器がメーンに並ぶ。「旦那さんの方がカラフルでつるっとした感じの器。奥さんの方がザラッとした感じの渋い色味の器。その違いが面白い」と佐藤さん。価格は2,000円~4,000円が中心。説明を聞いて「せっかくだから」と、夫婦それぞれの作品を買い求める人もいるという。
「中町は蔵の町。その中で、古いものと新しいもの、モダンなものをうまく調和させていければ」と佐藤さん。「若い人が気楽に見て、気軽に買えるような店にしていきたい」。今後は企画展なども行っていく予定。「ギャラリーは、作家とお客さんが作っていく場所。試行錯誤しながらだが、面白いかたちになっていけば」
営業時間は10時~18時。水曜定休。