安曇野市のギャラリー「ギャラリーぬく森」(安曇野市穂高有明、TEL 0263-84-4133)で現在、「猫ねこ展」が開催されている。
県内外合わせて20人の作家の猫をモチーフにした作品1000点以上を展示する。猫の形をした皿や、猫を描いたグラスなど表現はさまざま。陶器、ガラス、皮、布、絵画など多彩な素材の作品が並ぶ。
「りゅうざぶ工房」(茅野市)のおの楓さんはクレイドールで猫の日常生活や猫の視線で見た世界を表現。「祝宴」は猫の新郎新婦を祝い、集まった猫が酒を飲んだり歌ったりしている様子を描いている。猫の表情や宴の料理なども細かく作り込む。「(参加作家は)全員、猫を飼っている。家に猫がいるからこそ細かいしぐさや表情が作品に出ている」と同ギャラリーの伊藤妙子さん。「飼い猫が太ると作品も太っちゃう、という人もいる(笑)」と話す。
2007年から始めた同展は今回が5回目。猫好きの友人の作家に「猫の作品を集めた企画はどう?」と言われたことがきっかけでスタートした。「最初はいろいろな作品を作る中で猫の作品も作っているという人が多かった。最近は『猫専門』という人もいる」と伊藤さん。来場者もやはり猫好きの人が多いという。「いろいろな素材で、いろいろな猫がいるほうが楽しいと思って幅広く取りそろえた。気の合う猫を探しにきてもえられば」(伊藤さん)。
作品は全て販売する。小皿=630円~、グラス=800円~、絵=5,250円~など。営業時間は10時~18時。木曜定休。入場無料。6月28日まで。