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松本市在住の陶芸家・田中一光さんが個展-「青の器」テーマに

期間中は常時田中さんが在廊する

期間中は常時田中さんが在廊する

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 松本・中町通りのギャラリー「GRAIN NOTE(グレインノート)」(松本市中央3、 TEL 0263-32-8850)で現在、陶芸家・田中一光さんの個展「青の主題による変奏曲 第2変奏」が開催されている。

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 同ギャラリーでの個展は6回目で、3年前からは「青」をテーマにして毎年開催している。濃紺から薄い水色までバリエーション豊かな青色のカップや皿、花瓶や茶器など28種類、約300点を展示する。「この会場は色が映えるというか、浮かび上がるというか…器の色の個性が響き合う感じ。作品を並べていると自分でも『こんな色だったのか』と発見することもある。この会場だからこそ色をテーマにした展示ができる」と田中さん。

 田中さんの作品は単色のものが多いが、中には茶色と薄い水色の2色を使ったものも。「境目をきれいに出すためにどうしようかと考えて、テープを貼って(土を)塗った」と田中さん。「今はシャープなものを作りたいという気持ちが強い。あいまいなものを取り去って、自分の中で一つずつ確認しながら進めたい」。取っ手の位置や形状、飲み口のデザインなど、形も試行錯誤しながら製作している。「機能性を考えながらいろいろ試した結果、今のところベストな形になっていると思う」。

 田中さんは松本市生まれ。高校卒業後に県外の大学へ進み、卒業後に埼玉で約3年間修行した。2004年に松本に戻って独立。昨年4月には「田中一光製陶所」を設立し、制作活動を続けている。

 「色がテーマなので、色の響き合いを感じてもらえれば」と田中さん。「日常的に使えるものをと思って作っているので、使い勝手の面も見てもらえれば」とも。

 作品はすべて販売する。小皿=1,300円~、カップ=1,800円~など。営業時間は10時~18時。入場無料。3月27日まで。期間中は田中さんが在廊する。

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