難病乗り越えたウクレレ奏者、松本でクリスマスコンサート

ゆくりりっくクリスマスコンサート「きみにありがとう」パンフレットより

ゆくりりっくクリスマスコンサート「きみにありがとう」パンフレットより

  • 0

  •  

 まつもと市民芸術館(松本市深志3、TEL 0263-33-3800)で12月25日、音楽ユニット「ゆくりりっく」のクリスマスコンサート「きみにありがとう」が開催される。

[広告]

 「ゆくりりっく」はふま(ボーカル・ウクレレ)、ちゅーわん(キーボード)、すずきさん(ベース)、しんちゃん、だいちゃん(パーカッション)の5人組のユニット。当日は、今年7月に全国発売したファーストアルバム「ことだまがゆく」と、今月12日に発売したダウンロードアルバム「まほうのまいにち」から曲を披露する。ゲストとして、農夫や職人・料理人・イラスト作家などさまざまな職業のメンバーが集まる「安曇野ジャグバンド」やゴスペルを披露する「信濃スパイラルクワイアー」、「アコースティックス&ソウルギャング」「Karamushi」「Yukalicious」「Keyco」が出演する。

 同コンサートでは通常チケットのほか、養護施設や園児たちにチケットを寄付(プレゼント)する「サンタチケット」を販売する。ゆくりりっくのホームページ上で、サンタチケットを「あげたい(寄付する側)」と「もらいたい(寄付してもらう側)」の申し込みができる。現在、「あげたい」には企業や団体からの協賛もある。「もらいたい」人は抽選で選び、「あげたい」人の名義でプレゼントする。「数年間構想してきたシステム。施設慰問活動をしていることもあり、こういう場になかなか行けない人が多い現状を見て来た。そういう人たちに来てほしいと思った。クリスマスなので…」とふまさん。

 ふまさんは中学校卒業後に渡米。ヒップホップを極めるためにストリートギャングに加わったり、アメリカで教員免許を取得したりするなどさまざまな経歴を持つ。帰国して東京を拠点に活動し始めたころ、再生不良性貧血を発症し余命1年半を宣告される。療養のために夫のちゅーわんさんの実家がある松本に居を移し、治療しながら音楽活動を続けてきた。自然療法や食生活の改善、さまざまな仲間とともに過ごすうちに病気も完治したという。

 「新しい故郷『松本』に恩返ししたい。言葉ではうまく表現できないが、音楽なら気持ちを伝えることができる」とふまさん。「とにかく今はワクワクしている。療養しているときにいろんな場所で演奏をしてきた。元気になった姿を見てもらいたいし、感謝の気持ちを伝えたい」とも。

 料金は前売り3,800円。チケットはホームページ(12月20日まで販売)やチケットぴあなどのプレイガイドで販売している。12月20日までに購入するとさまざまな特典が付く。詳細はホームページで確認できる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース