松本電気鉄道(松本市井川城2)が市街地などを運行する周遊バス・タウンスニーカーの新車両披露セレモニーが12月1日、JR松本駅お城口で開催された。
新しく導入されるバスは、同市出身の前衛芸術家・草間彌生さんによる水玉デザインの車両「水玉乱舞号」、同市のマスコットキャラクター・アルプちゃんと花がデザインされた「アルプちゃん号」、「健康寿命延伸都市・松本」のロゴをあしらった「健康寿命延伸都市・松本号」(11月20日から運行)の3台。いずれも小型低床ノンステップバス。
当日は同社の古田龍治社長をはじめ、菅谷昭松本市長、草間彌生さん、アルプちゃんらが出席。会場には白い布で覆われたバスが並んだ。古田社長は「観光客や市民の足として大いに利用してもらえることに期待したい。人に優しいバスとして安全運行に努めたい」とあいさつ。菅谷市長は「『街の顔』として定着してきているバス。新しい観光スポットとして、多くの人に利用してもらえるように願う」、草間さんは「こういう機会を与えてもらい、市に対してとても感謝しているし、とても感動している。今後も微力ながら松本市の発展に協力していけたら」と話した。
あいさつが終わると参列者が車両を覆う布を外し、新デザインのバスを披露。集まった報道陣や見物客からは「おおー」と歓声が上がった。披露後、草間さんは「水玉乱舞号」の前面にサインを施して「完成」。草間さんは今回のデザインに対して「(自分の中で)水玉は平和と愛のシンボル」と話した。
セレモニー終了後、アルプちゃんのバスに管谷市長とテレジア幼稚園園児が松本城・市役所前まで、草間さんが「水玉乱舞号」で松本市美術館まで乗車。アルプちゃんは、それぞれのバスの発車に手を振って見送った。