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塩尻・大門商店街がフリーペーパー「おいしいしおじりばたけ」、活性化の一環で

表紙は現在(写真右)、裏表紙は昭和30年ごろの大門商店街

表紙は現在(写真右)、裏表紙は昭和30年ごろの大門商店街

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 塩尻市の大門商店街などを紹介するフリーペーパー「おいしいしおじりばたけ」が10月12日、発行された。

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 塩尻大門商店街振興組合が主催し、イベントと情報誌発行で活性化を目指す「おいしいしおじりばたけ」事業の一環。同誌では、同商店街の歴史や店舗情報、街歩きマップ、市内で働く人へのインタビューなどを掲載する。表紙には同商店街の現在の写真を、裏表紙には昭和30年ごろの商店街の写真を使用した。「昔の写真は商店街が保管していたものを使った。『古き良き』と『今』を感じてもらえればと思った」と同実行委員で「STUDIO・MiNX」(塩尻市大門一番町8)代表・伊藤尚宏さんは話す。

 今年6月ごろに実行委員会を立ち上げ、メンバー5人で取材や撮影などを行ってきた。「メンバーは本業を持っているので時間を合わせるのに苦労した」(伊藤さん)。同誌のほか、空き店舗を利用した「大門まちなかギャラリ」(10月23日~11月7日開催)や、地場産のものなどを販売した「ハレタネマーケット」(10月23日・24日)、野外ライブイベントなども実施。「ちょうどハロウィーンなど大きなイベントもある時期だったので、一緒に盛り上げることができればと思って開催した。多くの人に足を運んでもらえて良かった」。

 伊藤さんは下伊那郡松川町出身。写真家としてアメリカで働き、帰国後長野に戻ってきた。1年半ほど前に塩尻で起業し、現在は広告・雑誌写真やPVなどの映像、ウェブ制作などを手がけている。「(松本の自宅から)毎日通ううちに、もっと街に元気があるといいなあと思うようになった。街が楽しくなれば、自分も周りも楽しくなるんじゃないかと思って…」。

 今後は、立ち上げたホームページを運営しながら、商店街を活気づけるような企画を考えていきたいという。「花火みたいにドーンとやって終わりというのではなく、定期的に企画していきたい」と伊藤さん。「『何もない』という人もいるが『何かある』と思ってもらえるようなことをしていきたい」とも。

 B6版24ページで1万部を発行。市内の公共施設や中信地域の各店舗などで配布している。

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