信州プロレスがチャリティー「32時間プロレスごっこ」-大仁田厚選手も参戦

松本会場にて、無茶選手に大技を繰り出す少年。

松本会場にて、無茶選手に大技を繰り出す少年。

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 信州プロレスリングの代表・グレート☆無茶選手が長野県民を相手に32時間戦い続けるチャリティープロレスイベント「32時間プロレスごっこ」が8月28日・29日に行われた。

大仁田選手も一緒に「1、2、3、信州」「アップル、アップル」

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 同団体は2007年5月に旗揚げした「安全第一、台本重視、入場無料、雨天検討」をマニュフェストに掲げる「社会人によるプロレスごっこをする」集団。同イベントは県内各地を回り、「決して本気にはならない」「痛いことはしない」「絶対に勝とうとしない」というルールに基づき、その場で対戦者を募集し、タッチでつないでいくもの。スタートした2008年は30時間だったが、毎年1時間ずつ増えて3回目となる今年は32時間になった。

 対戦は28日10時30分、アメリカンドラッグ飯田インター店(飯山市)からスタート。伊那市で行われていたどろんこサッカー全国大会「どろカップ」に参加し、泥まみれになりながら対戦をした後に松本市入り。会場のイトーヨーカドー南松本店(松本市高宮中1)の1階レジ前のスペースには、4隅にゴムひもを持った人が立って鉄柱代わりとなる「簡易リング」が作られ、同店のマスコット「ワンたろう」やレスラーマスク姿の本気モードの男性、明らかに巻き込まれた感じの若い女性など10人が対戦した。小学校3年生の息子から父親へタッチをつないだ小澤さん親子は飛び入りでの参加。「たまたま声が聞こえたので見に来てみたら、息子が興味を示したので。自分も胸を借りて楽しませてもらった」。

 その後、深夜は信州プロレスアリーナ(長野市)で試合が続けられ、翌朝は山田温泉(上高井郡高山村)からスタート。飯山市、小布施町、長野市と回り、無茶選手の出身地でもある上田市に到着したのは18時過ぎ。イトーヨーカドー上田店の正面玄関前に作られた特設リングで最後の相手として登場した大仁田厚選手と対戦を行った。リングに上がった無茶選手の肩には、今まで戦ってきた県民からのメッセージが書かれたフラッグが。「大仁田さんと戦うのは本当に怖い。でも2日間、戦ってきた長野県民みんなの元気をもらってぶつかっていきたい」と挑んだ無茶選手。激しい凶器攻撃や場外乱闘の末に勝利を収め、32時間の長い戦いが幕を閉じた。

 試合後、無茶選手の入場テーマ曲が大仁田選手のものと同じ「WILD THING」であることについて「バカヤロウ」と怒鳴られた無茶選手だったが、「大仁田さんのことがずっと大好きだった」と告白し、和解。2人で募金箱を、児童養護施設「飯山学園」(飯山市)の園長・青木剛さんに手渡した。その後サプライズで、1週間前に長男を出産したばかりの無茶選手の妻が手作りのチャンピオンベルトを手に登場。その様子をリングの端で見ながら「お前、幸せじゃないか!」と突っ込む大仁田選手に「幸せものです」と答えた無茶選手。最後は全員で信州プロレス定番「1、2、3、信州」「アップル、アップル」で締めた。

 「毎年しんどいが、今年は暑くて本当に大変だった。でも、募金箱をなんとか届けなきゃいけない、上田で待っている人がいると思うと何とか頑張れた」と振り返る無茶選手。旗揚げから3年半、「県内唯一にして最高のエンターテインメント団体」を目標に走り続けてきた。「これからも県民の皆さんに応援してもらえるような、一番のエンターテインメント団体になれるように頑張っていきたい」と意欲を語った。

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