映画「聖家族~大和路」-片桐仁さん・秋原正俊監督が舞台あいさつ

舞台あいさつ中の片桐仁さんと秋原正俊監督。

舞台あいさつ中の片桐仁さんと秋原正俊監督。

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 アイシティシネマ(東筑摩郡山形村、TEL 0263-97-3892)で6月26日、奈良遷都1300年を記念して制作された映画「聖家族~大和路」の秋原正俊監督と主演のラーメンズ・片桐仁さんが舞台あいさつを行った。

 同作品は堀辰雄さん原作の「聖家族」と「大和路」を組み合わせたもの。片桐さん演じる画家の河野扁理(こうのへんり)が師匠の死に翻弄(ほんろう)されながらも、新作の絵を描くため滞在していた奈良で、師匠の内縁の妻(堀ちえみさん)と娘(岩田さゆりさん)に再会し、理想の家族像や恋愛観のギャップに悩む姿を描く。

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 原作の河野扁理は小説家だが、映画化にあたって画家に設定を変更したという。「画家が主人公なので、美術大学を卒業している片桐さんにオファーした。美術品を見る目が優れていると思って」と秋原監督。「地元の人がやっている映画館が好き。長野県はそうした映画館がたくさんあるし、堀辰雄さんは『信濃路』という作品も書いているので、ぜひ信州で上映したかった」と話す。

 舞台あいさつの回は約100席が満席。2人が登場すると、客席からは大きな拍手がわき起こった。松本市出身の前衛芸術家・草間彌生さんのTシャツ姿で登場した片桐さん。監督も紺色に白水玉のシャツを着ており、片桐さんが「松本に来るということで着てきました」と話すと秋原監督が「それ、さっき取材で言われたから言ってるだけだろ」とつっこみを入れ、会場は爆笑の渦に。本当は個人的に草間さんが好きで偶然着て来ていたという。

 「今日が最後の舞台あいさつで…」「いや、まだあるよ」など、ボケとつっこみを繰り返す片桐さんと秋原監督。友人役として出演しラジオでも共演中のお笑いコンビ・エレキコミックと女優さん、どっちがやりにくかったか秋原監督が聞くと、「どっちも(笑)」と片桐さん。「エレキコミックとのからみはほとんどアドリブ。音が入らない撮影のときは、ずーっと悪口ばっかり言われてた」と撮影の裏話も。「今までと違った『片桐仁』が見られると思うので、楽しんで見てもらえれば」(秋原監督)、「台本をもらったときは真面目な映画なので大丈夫かと心配だったが…ロケ地ごとに違う映画を撮影しているみたいで楽しかった」(片桐さん)とあいさつして退場。終始笑いの絶えない舞台あいさつとなった。

 市内の矢島昇絵さん(25)は「片桐さんが好きで来た。舞台あいさつがすごく面白かった。作品も良かった」と満足そうに話した。

 同館での上映は7月9日まで。