松本「文具の遠兵」跡にダイニング&パティスリー-父子3人、経験生かし開業

明るい雰囲気の店内。奥は10~30人ほどで個室風に利用も可能

明るい雰囲気の店内。奥は10~30人ほどで個室風に利用も可能

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 松本・中央の旧遠兵ビル1階に4月25日、「ダイニング&パティスリーNIYA(にや)」(松本市中央1、TEL 0263-36-2825)がオープンした。

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 店舗面積は約50坪。席数はカウンターとテーブル合わせて50席。オープンキッチンを見渡せる店内は明るい雰囲気で、奥にはパーテーションで区切って個室のように使えるスペースも。「多くの人の目に留まる場所で、気軽に入りやすい店にしたいと思った」とオーナー兼シェフパティシエの荷屋匡弘さん。オーナーシェフは父の忠明さん、パンは弟の微さんが担当し、父子3人で店を運営する。

 メニューはセットやコースが中心。ランチタイムには3種類の日替わりパスタから一つを選べる「本日の気まぐれパスタのランチ」(900円、前菜・パン・ドリンク付き)、メーンを肉・魚料理から選べる「ちょっと贅沢(ぜいたく)な逸品ランチ」(1,350円、前菜・スープ・パン・ドリンク付き)など5つのセットメニューを提供する。前菜は日替わりで用意されるものから3つ選ぶことができ、3種類のパンは食べ放題のサービスも。ディナータイムにも5つのセット・コースメニューを用意。手ごろな価格の「本日のディナーセット」(2,000円)や9品が付く本格的な「本日のディナーフルコース」(5,000円)などを提供する。

 テークアウトでは総菜、ケーキ、パンを提供。ケーキは、生地にはちみつを入れた「松本28(にや)ロール」(1,200円)や「伊勢町28プリン」(250円、5月31日までは30円引き)など、定番のものや、季節のケーキなど常時12~15種類が並ぶ。総菜は、信州名物「山賊焼き」を洋風にアレンジした「鶏山賊(28スタイル)」(300円)やコロッケ、ハンバーグ、ビーフシチューなどを用意。パンは「フォカッチャ」(70円)、「カンパーニュ」(300円)など、店内で提供しているものをテークアウトでも販売する。

 匡弘さんは卸を中心に展開する「NIYA菓子工房」(波田)の社長。「(以前、店を出していたこともあったが)基本的にずっと卸だったので、そろそろ店舗を持ちたい」と考えていたという。今年2月、忠明さんが長年勤務していた上高地五千尺ホテルグループの総料理長を退職。「父と自分と弟、3人ですべて作ることができる」と開店を決意、準備を進めてきた。

 「3人とも経験が長く、『作ること』には自信があったが、店舗の運営となると戸惑うこともあった」と匡弘さん。オープン前3日間はプレオープンとして営業、ロールケーキやコロッケを限定価格で販売したが、開店前に列ができ、あっと言う間に売り切れてしまったという。手が回らず休止していたテークアウト部門を連休明けから再開。「自分もスタッフも、ようやく慣れてきた感じ。『総菜を楽しみにしていた』という人が思った以上に多い。これから徐々に品ぞろえも増やしていきたい」と匡弘さん。今後はアラカルトのメニューもスタートさせる予定。「味はもちろん、価格も含めて皆さんに喜んでもらえるようなものを提供していきたい」と意気込む。

 営業時間は11時30分~21時30分(テークアウトは11時~)。水曜定休。

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