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40年間書きためた日記に返事を書く企画展-安曇野市のギャラリーカフェで

ずらりと並ぶ成瀬憲子さんの日記。「よくばってもしんどいので…(笑)。まずは1冊手に取ってみて」(成瀬さん)

ずらりと並ぶ成瀬憲子さんの日記。「よくばってもしんどいので…(笑)。まずは1冊手に取ってみて」(成瀬さん)

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 安曇野市のギャラリーカフェ「BANANA MOON(バナナムーン)」(安曇野市穂高有明、TEL 0263-83-8838)で現在、画家・成瀬憲子さん(60)が10代のころから書き続けている日記に返事を書いたものを展示する企画展「もっかの、仕事。」が開催されている。

まるで娘と文通しているかのような「今」の憲子さんの返事

 同展は、成瀬さんが高校生のころから書き続けている日記に、返事と写真を添えたもの約200冊を展示する。成瀬さんの長男で同店オーナーの唯さんが企画。棚は唯さんが作り、展示タイトルは画家で夫の政博さんが付けたという。「ゆっくり読んでもらえるように」と、唯さんのアイデアで床に畳を敷いた。成瀬さんが作ったオブジェや、17歳のときに描いた絵なども展示する。

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 日記の内容は、制作や恋についての悩み、ピカソなどの有名な画家たちについて語ったもの、夫の政博さんのこと、妊娠中のことなど多岐にわたる。「高校生のころ勉強が苦手で、父の影響もあって絵描きになろうと思ってひたすら描いていた。いろいろなことが楽しくて、日記もその一つだった」と成瀬さんは振り返る。

 10年ほど前、母親が他界し思い出を振り返っていたときに、自身の過去も振り返ってみようと思い、「返事」を書き始めたという。「クリアファイルの日記は、当時書いたものを少し書き直している。読むだけだと、自分で書いたものなのに意味がわからないことがあって…(笑)。書きながら思い出すようにした。写真も貼りたかったし」と成瀬さん。「当時の日記は、感情むき出しで生々しくて…(笑)。そのときの自分とちょっと距離を置きたかったったというのもある」。

 「日記って、秘めたることを書いていることが多いと思う。他人には言えないことを日記に言っている感覚かな」と成瀬さん。「本当はかっこいい部分だけを出したいけど、未熟な部分も出さないと…と思った。日記をわが子のように思うので恥ずかしくはない。これだけ数があるので、まずは1冊手に取ってみて」とも。

 営業時間は9時30分~18時。水曜定休。入館料は500円(1ドリンク付き)。4月20日まで。

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