地場産業とコラボ-新潟のデザインユニットが松本で作品展

「ゴムのはいっていない、ふんわりしたはき心地の靴下」をはじめさまざまな作品が並ぶ

「ゴムのはいっていない、ふんわりしたはき心地の靴下」をはじめさまざまな作品が並ぶ

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 地場産業を中心としたデザイン提案から営業までを一貫して行うデザインユニット「F/style(エフスタイル)」は12月8日より、「ギャルリ灰月(かいげつ)」(松本市中央2、TEL 0263-38-0022)で作品展「『F/style』の仕事」を開催している。

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 「F/style」は五十嵐恵美さんと星野若菜さんの2人によるデザインユニット。山形県の芸術大学で同級生だった2人は、高度な技術を持ちながらも機会に恵まれない伝統産業の現実に対面し、卒業後故郷である新潟県でデザイン事務所を開設。伝統産業を、次世代のライフスタイルへ溶け込むようなデザインとして見直すための提案を行っている。

 同展では、工場の説明を記したボードとともに作品を展示。「穂積繊維工業」(山形)の「月山緞通(がっさんだんつう)のマットシリーズ」をはじめ、「立川織物」(新潟)の「亀田縞(かめだじま)風呂敷」、「岡田ローソク店」(新潟)の「はぜ蝋燭」など、10の工場と作り上げた作品が並ぶ。商品のタグやパッケージもすべて手作りで、裏面には素材や技術、生産者についての説明が記載されている。

 ギャルリ灰月でも定番商品として扱っている「ゴムのはいっていない、ふんわりしたはき心地の靴下」は、錦糸の風合いを残し、ストレッチ性に優れた高級ポリウレタンを使用しているため、ゴムが入っていなくてもズレ落ちたり、脱げることがない。締め付けがないため、血行を止めることがなく、足に負担をかけにくい作りになっている。

 「工場はデザイナーから奇抜なデザインを依頼されても、断れず作るしかないという状態が多い。しかしそうではなく、生活の中になじむ、生活イメージが沸く、そうした作品を自分たちも作りたいし、工場の方たちにも考えながら作ってほしい」(五十嵐さん)、「作り手とのコミュニケーションも大切にしたいので、メールやFAXだけでなく、自分たちが通える範囲で活動している」(星野さん)と話す。作品はすべて購入可能。

 営業時間は、日曜・月曜・火曜=11時~18時30分、木曜・金曜・土曜=10時30分~19時。水曜定休。入場無料。12月25日まで。

ギャルリ灰月エフスタイル

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