松本駅前、公園通り「王滝水産」跡に9月1日、築地市場中卸直営の居酒屋「築地市場食堂」（松本市中央１、TEL 0263-33-8899）がオープンした。

　店舗面積は20坪、席数は55席。店内は築地市場内にある看板や、魚を入れて運ぶ「トロ箱」などを飾り、カウンター席のいすには一升瓶ケースを使うなど、市場の雰囲気を演出している。人気のメニューは「マグロぶつ」（380円）など刺身類のほか、各テーブルにあるコンロで焼く浜焼きメニューの「殻付きホタテ焼き」（290円）、「サザエのつぼ焼き」（480円）や、炉端焼きの「マグロかま焼き」（580円）、「築地『佃権』のジャンボさつま揚げ」（480円）など築地直送の品々が並ぶ。

　ドリンクは「黒霧島」（990円）、「鍛高譚（たんたかたん）」（990円）、「赤兎馬（せきとば）」（1,820円）など焼酎のボトルを「酒屋価格」で提供。追加650円のセット料金（水またはお湯・氷含む）で楽しめ、3カ月のキープもできる。焼酎の「酒屋価格」は、グループ店舗の居酒屋「築地や」（東京都大田区）でも行っており、「松本ではなかなかない手法を取り入れた」と店長の川崎浩明さんは話す。

　同店を運営する王滝グループ（笹賀）は、県内を中心に居酒屋、すし店などのほか、築地の中卸業も営む。毎日築地から新鮮な魚介類を直送しており、「居酒屋激戦区の松本駅前で、築地直送の新鮮な魚を、安く気軽に食べてもらいたい」と川崎さん。

　開店時間は15時からと早く、まだ明るい時間帯には年配客の来店が多い。18時以降は満席となることも多く、店内は市場のように活気づく。時折競りのイメージで鐘を鳴らし、その時間限定の値引きメニューやサービスなどを行う「即興市」も。「元気で明るくがコンセプトの店。お客さんと一緒に楽しめることをやっていきたい。それで翌日からまた頑張ってもらえれば」（同）。

　営業時間は月曜～木曜＝15時～23時30分（ラストオーダー）、金曜・土曜＝15時～24時30分（同）、日曜・祝日＝15時～22時30分（同）。30日までは開店祭りとして、18時まで生ビール1杯100円、21時までは200円（通常430円）で提供している。