白衣の「脱貧」大学院生、市内の書店をゲリラ訪問-自著をアピール

松本駅前で笑顔の黒岩将さん(左)と武田康臣さん。

松本駅前で笑顔の黒岩将さん(左)と武田康臣さん。

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 「出稼げば大富豪」(KKロングセラーズ)を出版した理系の大学院生・黒岩将さん(29)が、同書PRのために行っている全国行脚で7月8日の午後から9日の午前にかけて松本を訪れ、書店を回るゲリラキャンペーンを行った。

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 著者の黒岩さんは、奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市)の博士課程に在籍中の大学院生。在学中に起業したベンチャー企業「ホープフル・モンスター」の社長も務める。同書は、黒岩さんが知人からプログラム開発の仕事をしないかと誘われて行ったバリ島で出会った日本人大富豪、通称「兄貴」に弟子入りし、「兄貴」の日常生活から成功への格言を学び、その言葉を24の成功理論にまとめたもの。現在、取締役の武田康臣さん(25)とともに全国の書店を回り続けている。長野は16県目。

 8日午後、「ぼく著者です」と書かれた黄色のボードを首から下げた黒岩さんと、PRボードを持った武田さんは、「脱貧」「貧乏博士課程」などと書かれた白衣姿で松本パルコ内の「リブロ松本店」を訪問。連絡など一切していなかったが、すでに店内2カ所に同書が置かれていたことに感動、店長と配置を担当した店員と意気投合した。同店でのサイン会開催の交渉もあったという。「サイン会を開いてくれなんて依頼、この行脚で初めて」と黒岩さん。「でも集まるのかな…(笑)」と苦笑いも。

 6日に訪れた石川県では、協賛の近畿日本ツーリストが用意したPR用のボードを紛失してしまったというハプニングも。急きょ色紙を2枚貼り合わせたものに同書のカバーを立体的に貼り付け、手書きで「出稼げば大富豪 1Q84より売れてません」と書いた手作りのボードを作成した。「でもあんまり目立ってないんだよね…(笑)」(黒岩さん)。

 「モチベーションが上がらない、何ごともうまくいかない・結果が出ないという人たちに読んでほしい。希望もなく過ごしてきた期間が自分もあったが、この本を出すことで一つの行動を起こせた。全く違う考え方や生き方があることを知ってもらえると思う」と黒岩さん。「松本には100%また来ます」と何度も繰り返し、松本を後にした。

 9日は甲府の書店を回った後東京に向かい、10日には「東京国際ブックフェア」への参加も予定する。同書の価格は1,680円。全国の書店で販売中。

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