国宝松本城天守に映像を投影する「松本城プロジェクションマッピング」が松本城公園で12月13日、始まった。
商都松本が描かれた錦絵やびょうぶ絵、松本てまりなどの伝統工芸のモチーフ、鮮やかな花々などを天守や石垣に映し出し、光と音で幻想的な空間を演出。メイン演出9分、サブ演出3分の映像を繰り返し上映する。演出は3種類あり、第2期(1月8日~28日)は過去2年のプロジェクションマッピングから好評だった場面をリメーク。第3期(1月29日~2月15日)は桜や北アルプスの花々など季節を感じるダイナミックな映像を投影する。
2021年に始まった市内中心市街地を光で彩る「松本市イルミネーション」を、今冬は「松本かっちん-光と氷の城下町まつり-」として展開。「かっちん」は、氷と氷がぶつかる音や拍子木が聞こえてくるような祭りの雰囲気を表現した言葉で、「夏のぼんぼん、冬のかっちん」としてPRする。期間中は、松本城公園、大名町通り、千歳橋など中心市街地でもイルミネーションを点灯。1月23日~25日には恒例の「国宝松本城氷彫フェスティバル」も開催する。
初日に行われた点灯式では、松本市出身のダンサー・モデルのアオイヤマダさんと、高村月さんによるポエトリーダンスユニット「アオイツキ」がパフォーマンスを披露。2人は白い衣装をまとい、拍子木を打ちながら、「火の用心」「かっちん、かっちん」と声をかけながら、ステージ上で舞った。観客を促して、一緒に体を動かす一幕も。松本城が背後で輝き始めると、観客からは歓声が上がった。
開催時間は18時~22時。来年2月15日まで。