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松本でやまぐちなおとさん写真展 モノクロとカラー作品、皆で作った空間で

「これからも写真や映像を用いて、皆で楽しめるようなことを仕掛けていきたい」とやまぐちさん

「これからも写真や映像を用いて、皆で楽しめるようなことを仕掛けていきたい」とやまぐちさん

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 松本市在住のフォトグラファー・やまぐちなおとさんの初個展「UTSURU」が現在、松本市のギャラリーカフェ「ギャラリーノイエ」(松本市大手3、TEL 0263-87-7077)で開催されている。

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 昨年2月から「UTSURU」と題して撮り始めた作品を中心に、約200点を展示する。「UTSURU」は、真っ白な背景で照明を1つだけ使い撮影したモノクロのポートレート。撮ってほしいという人をインスタグラムで募集したり、知人に声をかけたりして1年で20人近くを撮影した。ゆっくりと対話しながら切り取ったという表情は、笑顔だけではなく、横を向いたり目を閉じたりしているものもある。「これまであまり撮影したことがなかった環境で、どのように映るか挑戦してみたかった」とやまぐちさん。写真の横には被写体となった人からの感想も添える。

 5月に東京で行われた企画展に出品したことが、個展を開くきっかけになった。「モノクロ写真の迫力を感じたし、被写体になってくれた人に見てもらう機会をつくりたいと思った」と振り返る。さまざまな人が携わる形にしたいと、クラウドファンディングを立ち上げ、リターンには、「UTSURU」の写真集や出張撮影のほか、支援者が撮影した写真を展示するプランも用意した。

 会場の中央につるした写真は、やまぐちさんの作品のほか、支援者が撮影したものもある。そのほか、「『UTSURU』とは真逆」という、野外の自然光でポージングを決めた「染-sen-」と題した作品5点も展示する。

 やまぐちさんは1992(平成4)年、愛知県生まれ。2020年4月、塩尻のシェアハウスで暮らし始め、2022年には松本に移住。その翌年、シェアハウス「うら町base」の管理人になった。現在は、市内の飲食店やイベントなどでの撮影をメインに活動しながら、塩尻の銭湯「桑の湯」の店長も務めている。

 同展の企画には、ディレクターとして大学生も関わっているという。「写真展は有名な人しかできないと思っていたが、協力してくれる人や並走してくれる仲間がいて、実現できた」とやまぐちさん。会期中は常時在廊を予定する。「この空間を見る、感じる、という形でさらに多くの人に参加してもらえれば」とも。

 営業時間は10時~18時。4月21日まで。

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