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松本・梓川で「ちいさい秋みつけた展」 地元作家の作品やオルゴール300点

椅子やオルゴール、梓川にゆかりのある作家の作品が並ぶ

椅子やオルゴール、梓川にゆかりのある作家の作品が並ぶ

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 作家や楽器メーカーが出展する「第4回 ちいさい秋みつけた展」が現在、松本・梓川の「パントキ~梓パンと木のおもしろ工房~」(松本市梓川梓、TEL 0263-78-6237)で開催されている。

楽器メーカー「フジゲン」が出展する「ふるさとの家 からくりオルゴール」

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 昨年に続き4回目の企画。普段、ショールームとして使う築100年以上の古民家と、パンの販売を行う土蔵に、作品およそ300点を展示する。

 パントキの店主・小口明宏さんは、テーブルや椅子のほか、新作の「きのこスツール」を制作。スツールの座面部分の生地は、イギリスや東南アジアから仕入れたもので、秋をイメージした絵柄や色合いのものを選んだという。

 梓川にゆかりのある5人の作家は、さまざまなアイテムを出品。「MauA-舞和-」はマフラーやコースター、「せんから」はウールにアクリル繊維を交ぜて洗いやすくした靴下を用意。「白木蓮(はくもくれん)」はクルミの木を使ったティートレーや、ふたに漆塗りを施した「お針子箱」を並べる。「スミレ研究所」が手がける草花の模様が入った小皿や、「村松畳店」による畳の縁を使ったキーホルダーなどのアイテムもある。

 市内の楽器メーカー「フジゲン」は、合掌造りや馬小屋などといった「ふるさとの家 からくりオルゴール」6点を展示。県内の工芸家と協力し、2003(平成15)年~2012(平成24)年に同社で製造されたもので、かやぶき屋根や家の中にともる明かりが忠実に再現されている。同社の胡桃澤紀彦さんは「今は見ることができない風景に思いをはせてほしい」と話す。ほか、自由に音楽が聴けるよう外付けのスイッチを設置したディスクオルゴールも用意。土蔵には、来春から受注生産を始める20弁ディスクオルゴールや、手のひらサイズのオルゴール、木製のコースターなどを置く。

 期間中、明宏さんの妻・愛弥子さんが同展に合わせて作る「アップルタルトパン」や大学芋を生地に練り込んで焼き上げる「いもごろう」を販売。11月2日・3日には、梓川の生ハム工房「ハムの日」が「梓川産生ハムとワインの会」を開く。「オルゴールの音色を心に響かせてほしい」と胡桃澤さん。明宏さんは「毎年来る人もいる。地元にものづくりをする作家さんがいることを、これからも発信していきたい」と笑顔を見せる。

 価格は、きのこスツール=2万6,000円~、手回し18弁オルゴール=2,420円など。営業時間は金曜~月曜=11時~17時。11月11日まで。

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