スープカレー専門店「ハンジローOneStyle」(松本市埋橋2)が松本・あがたの森公園近くに7月13日、移転オープンした。
安曇野・穂高で11年営業した店を、レストラン形態からワンオペに変更して移転。建物はコンテナ風の木造で、入り口には順番受け付け管理システムを設置する。店舗面積は約7坪。席数はカウンター6席。
「骨付きチキンのスープカレー」(1,700円)は、さらっとしたスープに野菜とチキンが入った定番メニュー。店主の藤井拓也さんは「スパイスのバランス、具材とスープ、ライスの相性を考えている」と話す。ほかに、旬の食材を使ったスープカレー4、5種類を用意。価格は2,000円前後で、テイクアウトにも対応する。
スープカレーのベースとなるブイヨンスープは週に1回、安曇野の店のキッチンで仕込んでいる。当初は予定していなかったが、手伝ってくれる人が見つかり、仕込みの日である毎週木曜を「シュウイチ安曇野ハンジロー」という位置付けでランチタイムのみ営業することにした。「近くのお客さまから惜しむ声も届いていた。週1回でも利用してもらえれば」と藤井さん。
移転のきっかけは、コロナ禍を経て、生活習慣の変化を感じたことにあるという。「特にこの一年は、食事にゆっくり時間をかけたい人より、気軽に楽しみたいという人が増えた。そのニーズに合わせた業態はないかと考えた」と振り返る。スープカレーは仕込みに手間がかかり、1人で行うのは大変だが、「ワンオペで回せるような仕組みが作れないだろうか」と模索し、同店の形にたどり着いた。
公園の目の前というロケーションで、「今はまだ暑くてお勧めできないが、気軽にテイクアウトして公園で楽しんでほしい」と藤井さん。今後は、「新しい飲食店の形」として広まることを期待しているという。「飲食店経営は大変、というイメージを少しでも変えていければ。『こういう形もできる』と伝えることで、飲食店を始めたいという人の背中を押していきたい」と意気込む。
営業時間は、11時30分~14時30分、17時30分~21時。水曜夜、木曜・日曜定休。