「パンどろぼう」シリーズなどを手がける絵本作家・柴田ケイコさんの個展「TOMOROCK」が現在、「手紙舎 文箱(ふばこ)」(松本市浅間温泉1、TEL 0263-87-2716)で開催されている。
「TOMOROCK」は、柴田さんの愛猫「友蔵」と「ろく」がロックバンドを結成する、という妄想を形にした作品。20点の原画を展示するほか、木製人形や陶器の一輪挿し、グッズなどを用意する。
原画は、愛猫のほかに、ライオンやウサギ、ウシ、ゴリラなどさまざまな動物が、ギターやマイクを持ったり、ドラムをたたいたりする様子を描いた。タイトルは、「ノってるかーい!」「みんな最高だぜ!」「お前たちイケてるぜ!」などライブをイメージ。グッズも、Tシャツやマフラータオル、ピック型のキーホルダーなどライブを意識している。店内ではドラムセットをディスプレーし、DMはチケットを模したデザインにした。期間中、カフェでは、ギター模様のクッキーをトッピングした「燃えろ!!ブリュレバスクチーズケーキ」(700円)を提供する。
同店を運営する「手紙社」(東京都調布市)が6月に開いた「東京蚤(のみ)の市」で、柴田さんが「TOMOROCK」のアイテムをお披露目。同社の北村葉納さんは「ユニークで、見ていると楽しくなる『友蔵』と『ろく』の姿を、もっと多くの人に見てもらいたいと巡回展を企画した」と話す。柴田さんは展示に合わせて、他の動物も描き下ろし、木製人形なども制作したという。
同社で出版した柴田さんの初めての絵本「めがねこ」をはじめ、「パンどろぼう」「フライパンダ」などこれまで手がけてきた絵本や関連グッズも用意。8月10日からは、新刊絵本「くまたのびっくりだいさくせん」(白水社)の原画の展示も行う。北村さんは「店内が『柴田さん一色』になる。夏休みなので、親子で一緒に楽しんでもらえれば」と呼びかける。
作品は全て販売する。原画=3万3,000円~、マフラータオル=2,200円、Tシャツ=4,400円など。営業時間は10時~17時30分。今月26日まで(20日、21日は休み)。