食べる

テンホウが新業態「鶏そばてんほう」 店長が結集し「週1で食べたい味」開発

「鶏そば」(上)は2種類のチャーシューとメンマ、つくね、味玉が付く

「鶏そば」(上)は2種類のチャーシューとメンマ、つくね、味玉が付く

  • 249

  •  

 ラーメンチェーン店「みんなのテンホウ」(諏訪市)の新ブランドとなる「鶏そばてんほう 堀金店」(安曇野市堀金烏川、TEL 0263-88-8142)がオープンして1カ月が過ぎた。

新ブランドに合わせて改装した店内

[広告]

 「みんなのテンホウ」堀金店をリニューアル。店内は濃いブラウンを基調に落ち着いた印象に改装した。店舗面積は約30坪。席数は、テーブル、カウンター、座敷合わせて37席。

 「鶏そば」(並=890円、上=1,100円、特上=1,460円)は岩手県のブランド鶏「みちのく清流どり」の丸鶏とガラに、数種類の鶏ガラを加えて炊いたスープを使う。チャーシューは鶏もも肉と豚肉の2種類で、スープに合わせて作った。「上」「特上」には、ゆずを入れたつくねも付ける。

 「白鶏そば」(並=980円、上=1,190円、特上=1,550円)は、鶏ガラを長時間煮込んだ白湯(パイタン)ラーメン。店長の市川純基さんは「白湯をこってりと思う人も多いが、さらっとしたスープで食べやすく仕上げた」と話す。「鶏つけそば」(並=920円、上=1,130円、特上=1,490円)や月ごとの限定ラーメンも用意するほか、サイドメニューには「テンホウのぎょうざ」(300円)もある。

 同社は1956(昭和31)年創業。1973(昭和48)年に株式会社化して「テンホウ・フーズ」となり、現在は県内で33店舗を展開している。モットーは、「毎日食べられる、飽きない味」。市川さんは「先代社長からは、『おいしすぎる物を作るな』と言われていた」と振り返る。

 新ブランドはコロナ禍がきっかけとなった。客足が遠のく中、「今、やっていることを継続するだけでいいのか」と考え、社内で提案。市川さんをリーダーとしてプロジェクトを立ち上げた。市川さんは「一般大衆食堂、いわゆる町中華のように気軽に通える店として『当たり前の味』を追求してきた。その知識や技術を生かして、今度は『こだわりの味』に挑戦したいと思った」と話す。各地域の店長有志が、スープ、チャーシュー、かえしなどをそれぞれ担当。市川さん自身も20種類以上の地鶏を使い、スープの試作を繰り返した。1年半かけて調整を重ね、昨年10月、穂高店で試験販売を開始。客の反応からさらに改良を加えてきたという。

 堀金店の半径2キロ以内には同社の「カインズ豊科店」「穂高店」があり、「近隣に店舗があるので、ここをリニューアルすることで、『毎日テンホウ、週1で鶏そば』と思ってもらえるのが理想」と市川さん。今後も店舗を増やしていく予定だという。「お客さんからは『テンホウに行列ができているのは初めて』と言われた。いつものテンホウとは違う、ちょっとぜいたくな『当たり前の味』を試してもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は、平日=11時~15時、17時~21時、土曜・日曜・祝日=11時~21時。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース