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松本市役所近くに木軸ペン「ボナン」 使い込んで育てる楽しみ、多くの人に

「レトロな雰囲気と、カウンター席からちょっと見える松本城がお気に入り」と大久保さん

「レトロな雰囲気と、カウンター席からちょっと見える松本城がお気に入り」と大久保さん

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 木軸ペンの製作・販売をする「ボナン」が、松本市役所近くのコミュニティースペース「城町文庫」(松本市丸の内)内にオープンして1カ月が過ぎた。

大久保さんが手がける木軸ペン

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 木軸ペンは、軸の部分が木製のシャープペンやボールペン。軸には、山桜、ケヤキ、メープルなど国内外のさまざまな木材を使う。店主の大久保直弥さんは「限られた大きさしかない軸の部分で、木目の美しさをいかに表現するかが面白い」と話す。もともと「城町文庫」でコワーキングスペースとしていた8畳ほどのスペースにショーケースを置き、大久保さんの在店時は、オーダーも受け付ける。

 大久保さんが木軸ペンを作り始めたのは2016(平成28)年ごろ。趣味で木工をしている義父が手がけるものの中に木軸ペンがあり、「当時はサラリーマンだったので、普段使えるものとして作ってみたいと思った」と振り返る。作り始めると楽しく、友人にあげるようになり、2018(平成30)年にはネット販売を始めた。その後、文具系ユーチューバーが木軸ペンを取り上げたことが転機となり、徐々に口コミで広がっていった。

 昨年10月に独立。「松本で作っていることを知ってもらいたい」と、ショールームとなるような場所を探し、木軸ペンと同施設のレトロな雰囲気が合うと考えて出店を決めた。オープン日と翌日は、実店舗のみで販売するアイテムも用意。県外から足を運んだ人もいたという。

 「買った後に、より興味が高まっていくところが木軸ペンの魅力。使い込むうちに愛着が増し、育てる楽しみがある」と大久保さん。購入後は部品交換などにも対応し、手入れしながら長く使ってもらえるようにしている。現在は週末を中心に、週に3~5日ほど営業。今後は、同じ施設内にあるカヌレ専門店や先月オープンしたワインショップとも協力して、スペースの活用も企画している。「木軸ペンを知ってもらうだけではなく、人が集まり、交流できるような場にしていければ」とも。

 営業日と営業時間はインスタグラムで知らせる。

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