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松本城で中村勘三郎さん「偲ぶ会」 十三回忌、「まつもと大歌舞伎」に合わせ

「夜の松本城をバックに貴重な場になるので、多くの方に足を運んでもらえれば」と事務局担当者(写真提供=松本城管理課)

「夜の松本城をバックに貴重な場になるので、多くの方に足を運んでもらえれば」と事務局担当者(写真提供=松本城管理課)

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 「信州・まつもと大歌舞伎」の開催に尽力し、2012(平成24)年に亡くなった中村勘三郎さんを「偲(しの)ぶ会」が7月14日、松本城本丸庭園で開かれる。

町中にはフラッグも

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 本丸庭園に特設舞台を設け、長男勘九郎さんと次男七之助さんが勘三郎さんについて振り返るトークを行う。2008(平成20)年、第1回の演目「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」で勘三郎さんと共演した太鼓奏者・上田秀一郎さんによる演奏や、特別映像「勘三郎が愛した街」の上映、今回の大歌舞伎に出演する中村虎之介さんと中村鶴松さんによる「三番叟(さんばそう)」の素踊りの上演も行う。

 今年は勘三郎さんの十三回忌の年。「登城行列」やそばの振る舞いなど、市民との交流が深かったこともあり、「功績を振り返る場を設けたい」と企画した。7月10日~16日は、信毎メディアガーデン(松本市中央2)で写真展も開催。実行委員会事務局担当者は「勘三郎さんは、松本に歌舞伎が根付くきっかけとなった大きな存在。感謝を込めて、皆さんと一緒に思いをはせる場にしたい」と話す。

 8回目となる「信州・まつもと大歌舞伎」は7月12日~15日、まつもと市民芸術館(深志3)で全6公演。「正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)」「流星」「福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)」の3作品を上演する。期間中は、同館2階で地元の特産品やオリジナルアイテムを販売する「縁日横丁」も開く(入場無料)。

 町中にはフラッグを掲出し、現在、浮世絵を目印に20カ所を巡るデジタルスタンプラリーを行っている。6日には、市中央図書館で「市民がつくる、信州・まつもと大歌舞伎」と題したトークライブ(13時30分、要申し込み)も。3年ぶりの開幕に向けて、徐々に盛り上がりを見せている。担当者は「松本の夏の風物詩として、多くの人に楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 偲ぶ会の料金は、特等席=3,500円、1等席=2,500円、2等席=1,500円。まつもと市民芸術館チケットセンターとウェブサイトで受け付ける。

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