ワインの販売とフリースペースの貸し出しをする、ワインショップ&サロン「WA-KU wine(ワクワイン)」(松本市桐2、TEL 0263-31-5923)が松本・信州大学近くにオープンして1カ月が過ぎた。
ワイン業界に15年以上携わってきた渡邊環さんが開いた。もともと喫茶店で、10年ほど使われていなかった物件を改装。日よけテントや扉は、渡邊さんの出身地、横浜の海をイメージしたロイヤルブルーの配色にした。店舗面積は1階と2階合わせて約15坪。
1階は、ワインセラーを併設するショップスペース。ワインは全てフランス産で、華やかな香りが特徴だというブルゴーニュ産をメインに、100種類を販売する。1,000円台から十数万円台のものまで、幅広くそろえる。試飲は、無料2種、有料3種(500円~)を用意する。ワインセラーは、下から冷気を送り部屋全体の温度を均一にしたり、空調で空気を回したりして、温度や湿度を一定に保つ。「ワインは温度によって品質が落ちるので、気を使っている。なるべくフランスの蔵元と同じ鮮度で提供したい」と渡邊さん。以前働いていた職場のつながりを生かし、徹底した温度管理でフランスの蔵元から輸入されたワインを仕入れているという。
2階は「社交場を作りたい」と、フリースペースにし、テーブルやプロジェクターも用意する。利用は1時間500円。電話で予約を受け付けるが、空いていれば予約なしで使うことができる。
渡邊さんは20歳の時、フランス・アルザスで飲んだワインに感動し、大学卒業後はワインショップや、ソムリエとしてレストランに勤務。子どもの頃に家族で訪れて以来ずっと住みたかった松本で、自身の店を持ちたいという夢をかなえた。「自然豊かで空気の澄んだ町。学生時代には年に4回ほど遊びに来ていた」と振り返る。今年2月に移住し、開店に向けて準備を進めてきた。
オープン後は、近所の人をはじめ、信州大学の学生や講師も足を運んでいるという。毎週末には、フランス料理やカレーなどを用意して、ワインと一緒に楽しむイベントを開催している。「ワインのおいしさと感動を伝える店にしていきたい」とも。
営業時間は12時~21時。月曜定休。