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松本の洋裁教室が「松本図書鞄」を対面販売 県内の「図書袋」文化を発信

県内の多くの小学生が使う「図書袋」をブランド化。「丈夫さや実用性はもちろん、大人になっても使えるデザインにもこだわった」と店主の田川さん

県内の多くの小学生が使う「図書袋」をブランド化。「丈夫さや実用性はもちろん、大人になっても使えるデザインにもこだわった」と店主の田川さん

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 松本市の洋裁教室「E.Sewing Garden(イーソーイングガーデン)」(松本市蟻ケ崎4、TEL 0263-88-6468)のオリジナルブランド「松本図書鞄(かばん)」の対面販売会が3月8日・9日、中町通りの蔵シック館(中央2)で開催される。

新作の「松本図書鞄」

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 県内で、入学の際に必要となる学校が多いという「図書袋」をブランド化。小学生が6年間使うことを想定し、一つ一つ手作業で作る。ショルダータイプで、サイズは横31センチ、高さ24センチ。生地には厚手の帆布を使い、カラーは落ち着いた雰囲気のキャメル色やグレーをはじめ、鮮やかなブルーやピンクなど幅広く展開する。ふたの表側に刺しゅうする小学生をモチーフにしたシルエットは男の子か女の子のどちらか選んでもらうほか、要望があれば裏側に名前も入れる。価格は3万800円。店主の田川恵理子さんは「丈夫さや実用性はもちろん、大人になっても使えるデザインにもこだわった」と話す。

 同店は2017(平成29)年に「Raspberry Girl(ラズベリーガール)」としてオープンし、2021年に屋号を変更。ソーイングワーク教室を中心に小物の修理などを行っている。商品化のきっかけは、小学生や園児の親から図書袋の製作や修理の依頼が多かったこと。家庭で仕立てられたものはキルティング生地が使われており、本体とひもの接続部分が本の重みに耐えられずに壊れてしまうものもあったという。

 まずは図書袋について知ろうと、国宝・旧開智学校に問い合わせ、学芸員の案内を受け、市立図書館が所蔵する1970、1971(昭和45、46)年に発行された「図書館だより」に目を通した。「作り方や使用法などが丁寧に書かれていた。図書を重んじる気持ちから生まれたものだと感じ、その文化や歴史を継承したいと思った」と振り返る。

 2021年1月に「松本図書鞄」を立ち上げ、入学シーズンに合わせて受注販売を行ってきた。2月26日からは同店ウェブサイトでオンライン販売を開始。それに合わせてカラーバリエーションも増やした。

 対面販売会は初めて。田川さんは「全ラインアップを用意する。直接手にとって選んでもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は9時30分~16時。

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