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松本の総合建設会社「アスピア」が従業員の花粉症対策 ベンチャー企業と連携

「屋内外で業務があるので、さまざまなシーンで着用した感想が集まると思う」と高山さん(写真右)

「屋内外で業務があるので、さまざまなシーンで着用した感想が集まると思う」と高山さん(写真右)

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 松本の総合建設会社「アスピア」(松本市宮渕1、TEL 0263-32-8855)が、信州大学発ベンチャーで繊維素材開発の「ナフィアス」(上田市)と「花粉症アライアンス」を2月7日、締結した。

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 アスピアは1961(昭和36)年創業。2019年に初めて健康経営優良法人の認定を受けた。同社管理部兼経営企画室の高山彩香さんは「現場でのけがの防止や病気の予防など、従業員の健康を守るために続けてきた取り組みを評価してもらえた」と振り返る。認定をきっかけに、他社の事例を参照するなど見直しを進め、現在は3カ月に1度、トレーナーを迎えた健康教室も開いている。

 これまで花粉症対策は行っていなかったが、どのくらいの従業員が困っているのかを把握するために良い機会と捉え、1月に従業員129人に対して事前アンケートを実施。調査に応じた123人のうち、半数以上の66人が「花粉症の症状がある」と回答した。「花粉症で困っている人は予想以上に多いと分かった」と高山さん。その中から40人に約1カ月間、ナフィアスが信大と共同開発した高性能マスク「AIR M1」を勤務中に着用してもらい、再度アンケートを行う。

 ナフィアスは、1月から法人向けに「AIR M1」の割引や1週間無料で試せるサービスを始め、同時に花粉症アライアンスを結ぶ企業も募集。締結は同社が初めてで、今後も健康経営優良法人を中心に連携先を増やしていきたいという。

 「花粉症で困っている従業員が少しでも楽に働けるような環境をつくりたい」と高山さん。今後は、アンケート結果を参考にしながら、対策を検討していくという。「取り組みをきっかけに、従業員の健康意識も高めていければ」とも。

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