松本・美須々の長野県護国神社(松本市美須々)に現在、干支(えと)の「辰(たつ)」にちなんだ竜の大絵馬が飾られている。
絵馬の大きさは縦2.3メートル、横3.7メートル。松本第一高校学術探求コース美術工芸系統の2年生19人が、前足に玉を持った鮮やかな青色の竜を描いた。
同校で大絵馬を描くのは初めて。9月に同神社から依頼され、協力して一つの作品を完成させる探求の授業の中で制作を進めた。デザインは全員で話し合って決め、顔などのパーツはそれぞれが描いたものを見比べながら選んだという。同校の夏目陽介教諭は「スマートフォンを使いデジタル上で配色を決めたり、みんなでデータを共有したりと、今時の制作工程だと感じた」と笑顔を見せる。
12月22日には除幕式が行われた。絵馬が披露されると感嘆の声が上がり、一緒に写真を撮る参列者の姿も見られた。夏目教諭は「初めてのことで戸惑いもあったと思うが、意見を出し合いながら作り上げた。生徒たちの成果を見てほしい」と呼びかける。