ワークショップや飲食を楽しむイベント「よりみちhiroba」が11月30日から月に1回、松本・梓川の小規模多機能型居宅介護施設で開かれるようになった。
小規模多機能型居宅介護施設「さんぽみち」(松本市梓川倭、TEL 0263-50-9288)内にあるコミュニティースペース「よりみち」で開かれる同イベント。毎月、松本市を中心に活動する作家や事業者が参加する。
初回は、生花店を営む「わたしのこころの花」と、フェルト教室を主宰する「もんらぼ」がワークショップを開催。参加者はフレッシュコニファーを使ったアレンジメントや羊毛フェルトのオーナメントを作った。ほか、コーヒーと紅茶の提供や、弁当の受注販売もあった。
イベントを企画したのは、5月に「cafe七十二候」(島内)を開いた尾崎道雄さん。気軽に外出できない高齢者のためにコーヒーを届けたいと考えていたこともあり、「店以外でも提供する方法はないか」と模索していた。市が各地区に設ける「地域づくりセンター」に相談し、「よりみち」を運営する「社会福祉法人・梓の郷」の経営企画室の高橋優喜室長を紹介してもらったという。10月上旬にスペースの活用を提案され、準備を進めてきた。
「よりみち」はこれまで、子どもから大人まで気軽に集まれる場所を目指し、イベントや松本大生による料理教室を開催してきた。高橋さんは「地域とのつながりを目的に作られたスペース。同じ空間や時間を共有して、新しいコミュニティーが生まれれば」と期待を寄せる。尾崎さんは「近所の方や子どもに向けて企画した。足を運んで、ゆっくりしてほしい」と笑顔を見せる。
次回の開催は今月14日。開催時間は10時~16時。ワークショップは要予約。