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松本にカフェ「七十二候」 退職後に自宅を活用、「季節の移ろい感じて」

「季節の移ろいを感じられる店にしたい」と店主の尾崎さん

「季節の移ろいを感じられる店にしたい」と店主の尾崎さん

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 和スイーツやコーヒーなどを提供する「cafe七十二候」(松本市島内、TEL 090-8582-5989)がアルピコ交通上高地線・下新駅近くの住宅街の一角に5月19日、オープンした。

敷地内に併設した小屋の様子

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 店主の尾崎道雄さんが自宅を活用して開業した。席数は、約7坪のダイニングスペースと、敷地内に併設した小屋に、それぞれ10席設ける。ダイニングスペースは、フローリングに合わせて木目調のテーブルや椅子を配置し、ぬくもりのある空間に仕上げた。小屋は、友人らとバーベキューを楽しむため2年前に建てたもので、中央にテーブル式のいろりが置かれている。尾崎さんは「田園の中という立地なので、風景を楽しんでゆっくりと過ごしてもらいたい」と話す。

 スイーツは、自家製のあんこや抹茶寒天などで作る「乗鞍」(500円)、「常念」(600円)のほか、2種類のアイスクリームを盛り合わせた「蝶(ちょう)」(400円)などを提供。メニュー名は、店から見える山から付けたという。ドリンクは、コーヒースタンド「High-Five(ハイファイブ)」がオリジナルにブレンドしたコーヒー(500円)や、天龍村の「なかや農園」で生産される茶葉を使った「中井侍紅茶」(700円)、リンゴジュース(500円~)などを用意する。

 2020年、38年間勤めた会社を定年退職した尾崎さん。以前から、妻と退職後の過ごし方を話していて、カフェの構想を思い描いていたという。「ずっとサラリーマンとして働いてきたので、他のことに挑戦したいと思った。憩いの場を作って地域に恩返しできればと、オープンを決めた」と振り返る。物件を探そうとしたが、立地や費用を考え、自宅を活用することに。昨年11月から、コーヒーカップやグラスをそろえたり、家具工房にテーブルを依頼したりと、準備を進めてきた。

 店名は、1年365日を5日程度の期間に分けた72の季節のこと。「季節の移ろいを感じられる店にしたい」と名付けた。オープン後は、近所の美容室や下新駅のイベント「本の駅・下新文庫」で、同店を知り訪れる人もいるという。「季節の虫やカエルの鳴き声を聞きながらくつろいでもらえれば」とも。

 営業時間は、9時~11時30分、14時~19時。月曜・木曜定休。

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