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塩尻で起業家と投資家の交流イベント「スナバで車座」 事業推進を後押し

プレゼンをする王子田さん

プレゼンをする王子田さん

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 起業家と投資家のマッチングイベント「スナバで車座」が11月13日、塩尻市のシビック・イノベーション拠点「スナバ」(塩尻市大門八番町)で開催された。

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 6月から行ってきた「地域型インパクト投資」の機会を提供するプログラム「DIVE」の最終回として企画。起業家らが事業計画書の書き方、社会的インパクトや変化のプロセス、財務計画などを同拠点と「ゼブラアンドカンパニー」(東京都港区)の伴走支援の下、半年かけて学んできた。

 当日は、取り組みについて関心のある人たちや同拠点のメンバーなども含めて約50人が参加。
起業家と投資家がそれぞれピッチを行った。投資家は7組が登壇。資金だけではなく、M & A、人材紹介、経営者へのメンタリングなどさまざまな角度からの支援を行っていることを、事例を交えながら説明した。

 起業家は8組が登壇。起業のきっかけから、現状の課題、ロードマップ、最終的な目標までをプレゼンテーションした。昨年2月に設立した「nabe」(松本市)代表取締役COOの王子田克樹さんは、高齢者向けのオンライン会話サービス「nabetomo(ナベトモ)」について紹介。PMF(プロダクトマーケットフィット)に向けての支援を呼びかけた。会場からは話し相手となる会話パートナーの確保や、間接的にターゲットにアプローチする方法についてなどのフィードバックがあった。

 王子田さんはプログラムについて、「さまざまなステージにいるメンバーが集まって学ぶことで、良い相互作用が生まれた」と振り返る。多様な企業を見てきた視点でのアドバイスやコーチングなどが得られたといい、「幅広いつながりができたことも大きい」とも。

 同拠点運営チームの塩尻市振興公社シニアマネジャー・三枝大祐さんは「起業家、投資家、取り組みに関心がある人たちが思いを交し合うことで、熱量の高い場が生まれた。これを契機に、実際の投資機会につなげていければ」と話す。今後は、振り返りと個別の伴走支援を続けるほか、将来的にはインパクト投資ファンドを創設し、地域の投資家などから出資を集めて地域の起業家に投資する仕組みの構築を目指す。「引き続き、熱い思いを持った地域の人たちが、やる気を持ったまま事業を推進できるような環境を作っていきたい」と意気込む。

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