11月10日の「松本城の日」に合わせて、国宝松本城をPRするイベント「国宝松本城Week(ウイーク)」が3日から行われる。
開催は昨年に続き2回目。「松本城×三ガク都」をテーマに、城で学び、楽しみ、山岳を感じられる多彩なイベントを展開する。期間中は、「国宝五城・石川数正PRブース」を本丸庭園・天守内に設けるほか、国宝松本城古城太鼓演奏(3日・4日)や秋の茶会(3日)を開催。松本城公園では、山岳高原ブースを用意する。
昨年、一般初公開となった「信州松本城絵図」のレプリカ展示は、10月に移転オープンした市立博物館で行う(3日~10日)。松本城と同館を見学する「スペシャルナイトツアー」も3日間実施(募集は終了)。10日には、記念品の無料配布を行う。
夜の水鏡に映る松本城天守を切り絵で表現した特別御城印は、3日に発売(1枚1,000円)。デザインを新たにして、今年は5000枚用意する。市文化観光部松本城管理課の曽根原真さんは「昨年は期間終了を待たずに完売する人気ぶりだった。今年はより多くの方に、手に取ってもらえれば」と話す。
「松本城の日」は2021年12月、「国宝松本城を世界遺産に」推進実行委員会が制定。公募により、1873(明治6)年、天守保存のために開催された「第1回松本博覧会」の初日である11月10日に決めた。それに伴い、これまで3日に行っていた「お城祭り」を拡張。昨年、期間中の来場者は2万3000人を超えたという。曽根原さんは「市民の手によって守られてきたお城だということを知り、歴史に興味を持つ人が増えれば。新しい博物館とも合わせて楽しんでほしい」と呼びかける。
今月10日まで。3日は本丸庭園を無料開放する(天守入場は有料)。