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松本で山崎貴監督作品特別上映会 舞台あいさつで最新作「ゴジラ-1.0」も語る

「ALWAYS三丁目の夕日'64」上映後の舞台あいさつの様子

「ALWAYS三丁目の夕日'64」上映後の舞台あいさつの様子

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 松本市出身の映画監督・山崎貴さんが手がけた2作品の特別上映会が10月1日、松本シネマライツ(松本市高宮中)で行われ、山崎監督が舞台あいさつに登壇した。主催はテレビ信州。

花束贈呈の後、来場者と記念撮影

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 過去作品の中から投票で選ばれた「永遠の0」(2013年)と「ALWAYS三丁目の夕日'64」(2012年)の2作品を上映。合わせて約230人が鑑賞した。各作品の上映後、山崎監督が舞台あいさつを行った。

 7月から市美術館で企画展「映画監督 山崎貴の世界」を開催中で、11月3日には最新作「ゴジラ-1.0」の公開を控えており、「最近は人前で話す機会も多く、芸風が安定してきたが、地元はやはり恥ずかしい」と山崎監督。「ALWAYS三丁目の夕日'64」は、主人公の実家として伊那市の「旧馬島家住宅」で撮影。ロケ前日に積雪があり、慌てて溶かしたという裏話が紹介されると、「初めて知った」と驚く場面もあった。

 登壇前日は、母校の松本県ケ丘高校の創立100周年記念式典に参加。高校3年生の時は、周囲が受験勉強をする中、「絵を描いていてもなかなか理解が得られなかった。どうしていいか分からず、その頃が一番つらかった」と振り返った。その後、専門学校に進み、「ずっと同じことを続けていたが、『評価される世界』に行けたことが良かった」とも。

 「ALWAYS」シリーズの続編を望む声を受け、「'23は…皆、死んでいるんじゃないですか?」と笑いながらも、「万博を再現してほしい」とリクエストされたことがあるというエピソードを紹介。「スキルと手間は別の話。CGは全て手作りなので、簡単にはできない」と話した。最後は、先日鑑賞したという、市内で撮影された8ミリフィルムを募って制作された地域映画「まつもと日和」に触れ、「昭和の風景が良かった。いつか松本でも撮影ができれば」と笑顔で締めくくった。

 登壇後の囲み取材では、企画展への来場者が3万人を超えたことについて、「これだけの人に足を運んでもらえたことがありがたい。どんな面白さがあったのかを知りたい」と話した。「ゴジラ-1.0」のポスターに使われている筆文字の題字は、山崎監督が絵コンテの表紙に書いたものだという。公開を1カ月後に控え、「映画館に来てもらうための映画を作っている。『ここで見ないと駄目だったね』と言ってもらえるような、劇場で見るにふさわしい作品」と力を込めた。

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