ウェブデザイン・デザイナースクール「デジタルハリウッドSTUDIO松本」（松本市大手3、TEL 0120-249-552）が7月1日、松本城近くのKKビル3階に開校する。現在、1期生を募集している。

　オリジナルの動画教材を使ったコースを開講。「Webデザイナー専攻」（6カ月、49万5,000円）はウェブデザイナーに必要なスキルやデザイン思考力のほか、プログラミングやディレクションのスキルを身に付けてもらう。「グラフィックデザイン講座」（4カ月、27万5,000円）は基礎から構成、パッケージやロゴ、広告デザイン、DTPまでを学ぶコース。学習スペースは11時～21時（土曜・日曜は20時まで）利用可能で、分からないところは常駐するトレーナーが支援し、卒業後の就業サポートも行う。

　受講生は、20代後半～40代の社会人を想定。在学中は、地元企業などから募った案件に挑戦する機会も設け、実務経験を積めるようにする。運営するウェブ制作会社「ステッチ」（東京都新宿区）の細谷洋平社長は「当社が培ってきた実践ノウハウも生かして、『脱未経験』を目指す」と話す。

　同社は2017（平成29）年、松本市アルプス山岳郷エリアの観光イベントを企画・運営する「信州未来づくりカンパニー」（安曇大野田）を長野銀行と共に設立。昨年7月には、地域のDXを産学官連携で進める「信州DX推進コンソーシアム」に参画した。「DXの基礎的なリテラシーの必要性を感じていても、何から始めるべきか戸惑っている地元企業も多い」と細谷さん。地元企業をはじめ、同校向かいにある「サザンガク」とも連携し、デジタル領域で活躍できる人材の育成・輩出に力を入れる。

　「デジタルハリウッドSTUDIO」は全国に約40校舎を展開。甲信地域では初の開校となる。「リモート勤務も普通になり、スキルがあればさまざまな働き方ができる。ウェブ領域に興味がある人の新たな一歩を支援したい」とも。