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松本のアートセンターが月1回、「本屋」を開設 交流の場作る

「マツモトアートセンターの役割は人と人とのつながりを作ること」と北澤さん

「マツモトアートセンターの役割は人と人とのつながりを作ること」と北澤さん

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 「本を通じた交流の場を作る」ことを目的にしたイベント「月イチ マツモトブックセンター」が4月8日から月に1回、松本の芸大美大予備校「マツモトアートセンター」(松本市大手1、TEL 0263-33-5511)で開かれる。

プレイベントの様子

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 本に携わった仕事や活動をする人が出店する。初回は、市内などで野菜をメインに移動販売する「noradoko(のらどこ)」、週末を中心にイベント出店する「かえるBOOKS」が参加。同センターの代表・北澤一伯さんは、自身が企画・設計をした冊子などを2階の空きスペースに置き、自由に見られるようにする。

 これまでアートと本を結び付けた企画を開催してきた同センター。「美術を知るためには知性が必要。知性を支える本をテーマに、『アート=難しい』と思っている人も参加しやすいイベントを行ってきた」と北澤さん。「noradoko」と「かえるBOOKS」の店主2人に、今回の企画を提案されたことをきっかけに開催を決めた。1月ごろから打ち合わせを重ね、チラシの制作やイベント名の決定など準備を進めてきた。

 先月21日にはプレイベントを開催。「屋上本屋」と銘打ち自作のチラシを用意した「かえるBOOKS」は、屋上にさまざまなジャンルの小説や絵本など約130冊を並べた。1階ギャラリースペースでは、「noradoko」がフードエッセーや野菜を販売。北澤さんは親交のあった、長野市の編集者で昨年亡くなった村石保さんの書籍を置いた。

 今後は新たな出店者も募集。映像鑑賞や演劇なども行い、より複合的なイベントを目指すという。北澤さんは「店を持たずに営業する人に場所を提供したい。参加した人が新しいライフワークを見つけたりイベントを考えたりと、次につながっていけば面白い」と話す。

 開催時間は12時30分~16時。

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