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まつもと市民芸術館で「串田監督の軌跡」展 開館から現在、作品で振り返る

2階シアターパークの様子

2階シアターパークの様子

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 3月末で退任するまつもと市民芸術館(松本市深志3)の串田和美総監督が手がけた作品を振り返る「串田監督の軌跡 まつもと市民芸術館2004-2023」が現在、同館で開かれている。

戯曲や原作本も展示

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 これまで演出、美術、潤色、構成、出演などに携わった68点のポスターを中心に、舞台写真、戯曲や原作本などを展示する。過去作品の一部を紹介するダイジェスト映像も上映。串田さんの代表作で何度か上演している「スカパン」は、こけら落としとなった2004(平成16)年と、昨年10月の「FESTA松本」のステージを見ることができる。同館広報の米澤芳子さんは「ほぼ同じシーンになるよう編集しているので、見比べてもらえれば」と話す。

 串田さんは2003(平成15)年に同館芸術監督に就任。「建物の中だけが、劇場ではない」と、市美術館の中庭、あがたの森公園、信毎メディアガーデンがオープンする前の広場や閉園した保育園などでも公演を展開。「信州・まつもと大歌舞伎」や「まつもと街なか大道芸」、サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現:セイジ・オザワ松本フェスティバル)との共同制作作品「兵士の物語」など町全体をにぎわす企画や、就任時から構想を温めていたという「演劇的」フェスティバル「FESTA松本」、同館を拠点に活動する演劇集団「TCアルプ」など、数多くのことに携わってきた。

 同展に合わせ、「串田さんへ一言メッセージを送ろう」企画として、画家・小沢夏美さんが描き下ろした専用カードを用意してメッセージを募っている。寄せられたカードは、3月31日に同館に掲示した後、串田さんに渡す予定。米澤さんは「ステージ上だけではなく、町のあちこちで関わりを持ったという方もいるはず。この機会に、気持ちや思い出などを伝えてほしい」と呼びかける。

 開催時間は8時30分~18時30分(夜間利用がある日は20時または22時まで)。期間中は3月6日、27日休館。今月31日まで。

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