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松本・中町のカフェでフランス在住のアーティストが作品展 山をテーマに

10点ある作品には「ヤマイチ」から「ヤマジュウ」まで、タイトルに数字を付けた

10点ある作品には「ヤマイチ」から「ヤマジュウ」まで、タイトルに数字を付けた

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 松本市出身のアーティスト・コバヤシエツコさんの作品展「ヤマノヤマ。」が現在、松本・中町のカフェ「salon as salon(サロンアズサロン)」(松本市中央3、TEL 0263-34-1006)で開催されている。

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 山をテーマに制作した作品10点を展示。紙に木々や動物、冬の服装をまとった人などを描き、折り目を付けることで立体的にして山を表現した。「子どもの頃から山を見ていたので、記憶の奥底にあるものが出てきているのかもしれない」とコバヤシさん。白い紙をくしゃっと丸めたときに雪山のように見えたことが作品のアイデアになったという。

 コバヤシさんは2001(平成13)年、アーティストになることを心に決めて渡仏。それまで専門的に美術を学んだことはなかったが、パリの伝統的なアトリエ「59リヴォリ」にたどり着き、絵を描き始めた。その様子は作家・川内有緒さんの著書「パリでメシを食う。」(幻冬舎文庫)でも紹介されている。

 コバヤシさんは渡仏前まで、同店がある建物の1階で営業する美容室「群青」で働いており、当時空いていた2階で作品を展示することもあったという。その後、「群青」の常連客だった小林由紀子さんと鈴木木実子さんが、2002(平成14)年秋、2階を活用する形で同店を開業した。

 2人はコバヤシさんを同店誕生の「キーパーソン」という。「フランスに遊びに行ったり、帰国の際に会ったりとずっと交流は続いていた。こうして作品を紹介できることがうれしい」と鈴木さん。小林さんは「山をテーマにしたと聞き、どんな作品が届くのか楽しみにしていた。実際に見て、なるほどというか、『らしいな』と思った」と笑顔を見せる。

 同店での展示は、一昨年に続いて2回目。コバヤシさんは「生まれ育った松本、しかも大好きな友達の店で展示できることは、やはり特別な感じがする。多くの人に足を運んでもらえれば」と呼びかける。

 作品は全て販売する。価格は1点1万6,500円。営業時間は11時30分~17時30分。月曜・火曜定休。2月5日まで。

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